ユダヤ・キリスト教における聖戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 07:56 UTC 版)
「聖戦」の記事における「ユダヤ・キリスト教における聖戦」の解説
ヘブライ人(ユダヤ人)が生み出したユダヤ教の聖典であるヘブライ語聖書(旧約聖書)においても、神(ヤハウェ)はヘブライ人の軍隊を守護する神であり、ヘブライ人が敵を打ち破り、悪を打ち滅ぼすことは神に定められた神聖な義務として意義付けられた(律法で「隣人を愛せよ、敵を憎め」と教えているかのような表現がマタイによる福音書第5章第43節にあるが、律法には必ずしもこの通りの表現は認められない。但し、エッセネ派にはこれと同じ表現があるという)。この思想が終末思想と結びついて神と悪魔との最終戦争(ハルマゲドン)の観念と、『新約聖書』の「ヨハネの黙示録」を生み出す。[要出典]また、旧約聖書の預言者たちが伝えた異教徒を殲滅する戦いを鼓舞する神の言葉は、キリスト教の中に十字軍の思想を生み出し、キリスト教が世界中に広まる原動力となった。[要出典]その後、ヨーロッパのキリスト教国際社会は正戦思想や国際法思想を生み出して、戦争観を次第に世俗化させていくが、十字軍思想の痕跡を現在のアメリカ合衆国の「正義の戦い」「対テロ戦争」の思想に見出す論者もいる。その一例として、北の十字軍の専門家・山内進などを挙げることが出来る。 旧約聖書における戦闘は概ね、神託を得て・出撃し・戦闘に入り・都市を攻略し・虐殺し・聖絶した後、聖絶物である戦利品の分配、と言う手順を踏んで行われる。
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