メーカー機能(プライベートブランド)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:27 UTC 版)
「JKホールディングス」の記事における「メーカー機能(プライベートブランド)」の解説
上に書いたように、JKホールディングスにはプライベートブランド『Bulls』、『J-GREEN』を始めとしたメーカー機能を有している。『Bulls』は副資材(工具や工作機械のメンテナンス・修理・操業に必要な備品や消耗品)を多く取り扱い、『J-GREEN』は国産材を活用した合板等の木材製品が主である。またこの他の主力製品として傘下のキーテックが開発したLVL梁『キーラムメガビーム』、キーテック、ビッグウィル、吉野石膏が共同開発した不燃内装材『バームクーヘン』などが挙げられる。 これら自社製造商品の存在は、2021年度から続くウッドショック(新型コロナウイルス、米国の新築需要に端を発する外国産木材の高騰)下において同社に大きな影響をもたらした。木材の高騰分を製品価格に転嫁することによって、大幅な利益向上を成せたのである。 このように、プライベートブランド商材は中間マージンを省く事によって安く提供できる他、急激な価格上昇や供給不足時にも安定して供給することができ、2022年度の同社の決算は前年比で大幅な黒字向上が確実視されている。 また『J-GREEN』を始めとする国産木材の活用は、「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の改正を始めとして近年政府が推進しているものであり、今後ともSDGs投資の観点から国内外での成長が期待できる(国産木材の活用は単なる森林破壊に見られがちではあるが、木材需要を喚起し、林業の発展、森林資源の成長による二酸化炭素の吸収につながると考えられている)。現にJKホールディングス傘下のティンバラムがCLT製品を開発したり、住友林業が70階建て超高層木造ビルの建設構想を発表したりするなど、非住宅における木構造建築への期待は高まっている。
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