β遮断作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 01:42 UTC 版)
ソタロールはβ1-受容体とβ2-受容体を非選択的に両方ブロックし、刺激リガンドによる受容体の活性化を阻害する。リガンドが受容体に結合できない事で、受容体に関係するG蛋白質複合体が活性化されず、cAMPが産生されず、カルシウム流入チャネルが開かれない。カルシウムチャネルの活性化が減少すると、細胞内カルシウム濃度が低下する。心筋細胞ではカルシウムは、収縮の電気信号ならびに心筋収縮力を生成する上で重要な役割を果たす。カルシウムのこの重要性を考慮すると、2つの結論が導かれる。1つ目は、細胞内カルシウムが少ない事で収縮のための電気信号が弱くなり、心臓の自然のペースメーカー機能が働いて不整な収縮を改善する事、2つ目は、カルシウム濃度が低い事で心筋収縮の長さと頻度が減弱し、異常な頻脈を是正する事である。
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