メカボックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/28 21:30 UTC 版)
モーターやギアによる作動機構をひとまとめにしたユニットをメカボックスと呼ぶ。 ノズル・タペットプレート・タペットスプリング セクターギアにより動き、弾倉から押し上げられたBB弾を、チャンバーに装填する。KSC HK33シリーズではピストンに内蔵された、SYSTEMA製品ではシリンダーヘッドに内蔵された別の機構になっている。 シリンダー・シリンダーヘッド ピストンを中で動かし、注射器と同じ原理で弾を発射するためのエアーを作り出す。TOP、ファルコントーイ製品では蛇腹が使用されている。 ピストン シリンダーの中を往復運動し、エアを作り出す。マルイ方式では後述のセクターギア(歯車)が噛むための歯がついている。TOP、ファルコントーイ製品ではピストンではなく蛇腹状のふいごを組み合わせたバルグヘッド式が採用されている。 スプリング、スプリングガイド ピストンを動かす原動力となる。 スイッチ類 トリガーと連動して電気のON、OFFを制御するもので、主に引き金がこの役割を持っている。スイッチの可動接点は、トリガーに押されて前後することにより電流のON/OFFを行う。可動接点が前進位置(スイッチON)にある場合、可動接点を上方に押し上げて、トリガーの位置に関係なく強制的に接点を解放することも出来る。その場合、可動接点はスプリングにより後退位置(スイッチOFF)に自動的に戻される。この接点の強制解放機構は、セミオート射撃に利用される。KSC HK33シリーズ及びTOPエジェクションブローバック電動ガンシリーズではピストンの前進と連動し、引き金は通常のエアコッキングガンと同じように、ピストンを後退状態で保持するシアを外す働きをする。 ギア ベベルギア モーターからの動力を受け、スパーギアに伝える。逆転防止ラッチと隣接しており、ギアが逆転するのを防いでいる。 後にラチェットが180°ごとに1つから90°ごとに1つに増やされ、セミオート射撃時の動作を向上したものが発売された。また、次世代電動ガン等一部のシリーズには、ギアのスパーギアとかみ合う箇所を延長し、その部分をラチェットとすることで更なるセミオート動作の向上を図ったものもある。FA-MAS、PSG-1等一部の機種では、スプリング保護のために、射撃終了後ラチェットを解放するボタンを備えている。 スパーギア ベベルギアから動力を受け、セクターギアに伝える。 セクターギア スパーギアから動力を受け、タペットプレートを動かす。間欠ギア(歯が半周無い歯車)の方でピストンを引き、ギアのない部分でピストンを開放、圧縮空気を作り出す。セミオート射撃のスイッチ制御用にカムも有しており、セミオート射撃の際にはカットオフレバーを介してスイッチを制御する。SYSTEMA製品ではカムの代わりにフォトインタラプタにギア角度を検知させるための穴を持つ。 カットオフレバー セミオート射撃の際にセクターギアのカムによって揺動し、ピストンの一往復ごとにスイッチの可動接点を上方に持ち上げて、接点の強制解放を行う。フルオート射撃の際には、カットオフレバーはセクターギアのカムから切り離されるため、スイッチの制御は行われない。フルオート射撃のみ可能なモデルには搭載されず、SYSTEMA製品では同様の作動に電子回路を用いている。 電子回路 一部の製品に搭載されている、射撃制御用の回路。フルオートをタイマ回路でバーストにする(SIG SG550及びSG551)、フォトインタラプタを用い発射弾数を数えてセミオート、バースト射撃制御を行う(SYSTEMA製品)等の目的で搭載される。
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