マーケティングや販売推進の用語として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/17 00:24 UTC 版)
「リピーター」の記事における「マーケティングや販売推進の用語として」の解説
マーケティングの領域では、「リピーター」は(特定の店舗を)「繰り返し訪れる顧客」や(特定の製品を)「繰り返し購入する顧客」という意味で用いられる。店舗については、実店舗についても、ネット上の仮想店舗についても用いられる。 一度訪れた客、あるいは一度ある製品を購入した客を、いかにリピーターにするか、その方法について、様々な手法が開発されてきた歴史がある。米国のマーケティングでは、顧客をrepeaterにすることは、古くから重要な課題であると認識されていた。ビジネスの基本は、新規顧客を得ることと、新規顧客をできるだけ高い確率でリピーターにすることである。また、まだ一度も購入・利用したことのない顧客候補を新たに実際に顧客にすることは比較的難しいことだが、それに比べれば、一度訪れてくれたお客をリピーターにすることのほうが打てる手は多く、うまくすればかなり高い確率でそれを行える、と考えられているからである。 基本中の基本は、はじめて製品やサービスを購入した顧客を、ともかく、何がなんでも満足させる、ということである。そうすれば、自然と再度来店したり、再度その製品を購入する可能性が高くなる。(逆に言えば、最初の購買時に顧客をいらだたせたり、不満にさせると、リピートしてくれる可能性はかなり低くなる)。他にも、一度来店したお客に、次回使える割引クーポン券やプレゼント券を発券する、という方法がある。また、実店舗であれネット上の仮想店舗であれ、ポイントサービスによって、消費者を繰り返し来店させようとする方法がある。 小売店 マーケティングでは商品を「最寄品(もよりひん)」と「買回品(かいまわりひん)」に分類することがあるが、「最寄品」を扱う地域密着型の店舗では、徒歩で往復できる圏内の住人が繰り返し訪れる。これも一応、repeater リピーターの一種である。ただし、そのリピーターでも、競合する店舗が新たに現れた時に、他の店に浮気する場合と、浮気しない場合があるわけだが、浮気しない場合を、マーケティング用語では「loyalty ロイヤルティ がある」と言う。「忠誠心がある」といった意味である。 観光業 観光業のマーケティングに関しても、repeaterという用語は用いられる。同じ観光地・行楽地・宿泊施設 等々を繰り返し訪れるを指す。リピーターにする手法としては、行楽施設利用パスを発行したり、一定期間内であれば出入り自由な定期券を発行しているなど、様々な手法がある。
※この「マーケティングや販売推進の用語として」の解説は、「リピーター」の解説の一部です。
「マーケティングや販売推進の用語として」を含む「リピーター」の記事については、「リピーター」の概要を参照ください。
- マーケティングや販売推進の用語としてのページへのリンク