マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOSとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOSの意味・解説 

マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 04:32 UTC 版)

SOS」の記事における「マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOS」の解説

しかし会議終了後1903年12月7日に、マルコーニ国際海洋通信会社無線局設置していたレッド・スター・ラインの「クルーランド号(SS Kroonland)」がアントウェルペンからニューヨーク向かってアイルランド沖を航海中に操舵装置破損する事故起こし、翌12月8日無線電信救助された。クルーランド号は無線電信助け求めた最初定期航路船である。幸い乗員乗客900名は無事だったが、この事故専用遭難信号制定する重要性強く認識された。 マルコーニ国際海洋通信会社はただちにその検討入り1904年1月7日社内通達57号で自社遭難信号を「CQD」と定めた施行日1904年2月1日だった。『マルコーニ社の遭難信号CQD」の"CQ"はAll Station全局)、"D"はDanger(危険)またはDistress遭難)を意味する。』とマルコーニ自身説明している。なお「CQD」はマルコーニ社の社内符号であり他の無線会社には関係しない一方でライバルテレフンケン社があるドイツ帝国では、無線電信条例(Regelung der Funkentelegraphie im Deutschen Reich1905年3月30日公布)を定めて1905年4月1日より施行した。この無線法では全局呼び出し信号「・・・― ― ― ・」SOEとは別に遭難信号「・・・― ― ― ・・・」SOS規定したドイツ船が全局呼び出し用いていたSOEでは、Eが1短点(・)緊急時聞き落とす恐れがあるため、3短点のS(・・・)変更した符号新たに定めたのだった。これはドイツ規則であり他国無線会社には関係しない。 また「SOS」は意味のない長(―)・短(・)配列先にできて、後になり文化されたが、「CQD」は意味のある文字から作られたという違いもある。文字に意味があるので、一塊つないでしまう「CQD」(― ・― ・ ― ― ・― ― ・・)ではなく文字聞き取れる「CQD」(― ・― ・ ― ― ・― ― ・・)である。 マルコーニ社の「CQD」やテレフンケン社の「SOS」の他にも、1905年12月アメリカ東海岸起きた海難事故ではシンプルにHELP」が使われるなど、無線会社間で遭難信号統一されていなかった。

※この「マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOS」の解説は、「SOS」の解説の一部です。
「マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOS」を含む「SOS」の記事については、「SOS」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOS」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOS」の関連用語

1
10% |||||

マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOSのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マルコーニ社のCQDとテレフンケン社のSOSのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのSOS (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS