マリオ3Dランドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マリオ3Dランドの意味・解説 

スーパーマリオ 3Dランド

(マリオ3Dランド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 21:48 UTC 版)

マリオシリーズ > スーパーマリオシリーズ > スーパーマリオ 3Dランド
スーパーマリオ 3Dランド
ジャンル 3Dアクション
対応機種 ニンテンドー3DS
開発元
発売元 任天堂
プロデューサー 小泉歓晃
ディレクター 林田宏一
デザイナー 辻村大介
プログラマー 菅原秀行
音楽
美術 元倉健太
シリーズ スーパーマリオシリーズ
人数 1人
メディア
発売日 ニンテンドー3DS
2011年11月3日[2]
2011年11月13日[3]
2011年11月18日[3][4]
2011年11月24日[5]
2012年4月28日
2012年12月1日
2012年12月7日
ニンテンドーeショップ
2012年10月4日 [6]
2012年10月18日 [7]
2012年11月1日 [8]
対象年齢
売上本数 1288万本(2024年9月末時点)[9]
230万本(2022年末時点)[10]
その他 すれちがい通信対応
Mii対応
テンプレートを表示

スーパーマリオ 3Dランド』(スーパーマリオ スリーディーランド、: Super Mario 3D Land)は、任天堂が2011年11月3日に発売したニンテンドー3DS用3Dアクションゲーム

概要

マリオシリーズ初のニンテンドー3DS専用ソフト。3Dアクションだが、Bダッシュやゴール地点のポール及び旗、ちびマリオの存在など要素・ゲーム性ともに2Dアクションのマリオシリーズにより近づいた内容になっており、各コースには時間制限がある。これについて製作者は「2Dマリオの感覚で遊べる3Dマリオ」と表現している。なお、タイトルの「3Dランド」は、ゲームボーイで展開していた『スーパーマリオランドシリーズ』へのオマージュである事や、ファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ3』のような「進化した(3D)アクションゲーム」を目指して製作された意味合いが込められている。また、タヌキマリオやブンブン、ちくわブロックなど、要素自体も『マリオ3』に登場したものが多い[11]。特に「タヌキのしっぽ」はマリオだけでなく、クッパやクリボー、テレサやキラーなど多くの敵にも付けられ、更にはロゴにも組み込まれているなど、作品の一つの象徴として扱われている。「転がる」などの新アクションや、プロペラボックスといった本作初登場の新アイテム、新パワーアップが追加されており、ほかにも、立体視を用いた騙し絵のような仕掛けや、ゲーム機本体を傾けて操作する望遠鏡など、ニンテンドー3DSの機能を活かした要素も数多くある。

今作は取扱説明書は付属せず、代わりに基本的な操作方法のみを記した簡素な「アクションガイド」が同封されている。従来の詳細な説明書は3DSゲームカードに電子説明書として収録されており、3DSのHOMEメニューから閲覧することができる。

2012年3月24日に、3DS本体(アイスホワイトまたはミスティピンク)を同梱した「スーパーマリオ 3Dランド パック」が発売。バーチャルコンソール版『スーパーマリオブラザーズ』が付属のSDメモリーカードにプリインストールされている[12]

ゲームプレイにおける3Dの活用については評価が分かれた。2024年3月31日時点で、このゲームは商業的に成功を収めており、全世界で1288万本を販売し、ニンテンドー3DS向けゲームとして7番目に多く売れたタイトルとなっている。また、3DSゲームとして初めて500万本以上を販売した作品でもある。任天堂は2012年にこのゲームをニンテンドーeショップでダウンロード専用タイトルとして配信した。続編である『スーパーマリオ 3Dワールド』は2013年11月にWii U向けに発売され、2021年2月にはNintendo Switch版が発売された。

ゲーム内容

本作はプラットフォームゲームであり、ゲームデザイナーの宮本茂によって「2Dマリオゲームのように遊べる3Dマリオ」と表現されている[13]。そのため、本作は従来の横スクロール型ゲームの要素(直線的なステージ構成など)と、現代のオープンワールド型ゲームの要素(マリオを三次元で操作し、多様なアクションを行うことなど)を融合している[13]

従来の横スクロール型マリオゲームに似ているが、本作のマリオは敵や障害物のダメージを受けると「ちびマリオ」になる仕組みで、その状態でさらにダメージを受けると1ミスになる。マリオは新たに2つの動きを習得しており、1つ目は転がりで、これはブロックを下から叩いたり地面に叩きつける動作に似た方法でブロックを破壊できる。2つ目は幅跳びで、広い横方向の距離を1回のジャンプでカバーすることが可能である。本作のステージ目標は、前述の横スクロール型ゲームと同様で、各ステージの目的は制限時間内にゴールポールに到達し掴むことである[13][14]

ゲーム内には、スーパーキノコ、ファイアフラワー、スーパースターなどの従来のマリオシリーズのアイテムが登場するほか、新たなパワーアップアイテムも加わり、それらがマリオに特別なスーツを与えて新しい能力を提供する[15]。『スーパーマリオブラザーズ3』から復活したスーパーこのはを取ると、タヌキマリオに変身し空中で浮遊したり尻尾で攻撃したりする能力を付与する。また、『地蔵このは』を取った場合、ヒップドロップの動作で地蔵マリオに変身できる[16]。プレイヤーは予備のパワーアップアイテムをストックすることができ、タッチスクリーン上のアイテムをタップすることで取り出すことが可能である[16]

他のアイテムとして、ブーメランを投げて手の届かないアイテムを収集したり敵を攻撃したりできるブーメランフラワー、高所に到達することを可能にするプロペラボックス、装備して歩き回ることで追加のコインを得られるハテナボックスがある[15][17]。また、同一ステージで5回ミスすると出現する無敵このはは、マリオに無敵状態とタヌキマリオの能力を与える。一方、同じく10回ミスした場合に出現するパタパタの羽は、プレイヤーをゴールポール付近まで直接送る機能を持つ(無敵このはとパタパタの羽は通常ワールドでのみ出現)[18]

各コースには3つの隠されたスターメダルが存在し、特定のコースを解放するために必要である[19]。マップ画面にはキノピオの家があり、プレイヤーはキノピオを訪ねることで追加アイテムを受け取ることができる。また、「ミステリーボックス」でさらなるスターメダルを手に入れることも可能である。ゲームを一度クリアすると「スペシャル」ステージが解放される。一部のステージには、30秒の制限時間などのチャレンジが含まれている[20]。スペシャルワールド1の城ステージをクリアすると、ルイージがプレイアブルキャラクターとして解放される。ルイージはマリオとは操作性がやや異なる[16]

本作はニンテンドー3DSの3D技術を活用し、ゲーム画面を見る際に奥行きを調整できる。ただし、このゲームは3D効果を必須としないよう設計されており、いくつかの障害物や重要なポイントは立体視をオンにすることでより目立ちやすく、簡単になることがある[13]。さらに、3DSのジャイロ機能をオプションとして利用可能であり、大砲や双眼鏡の操作に使用できる[13]。また、ゲームはすれちがい通信機能を備えており、プレイヤー同士がボーナスアイテムを含むミステリーボックスを交換することが可能である[18]

ストーリー

嵐の夜、ピーチ姫の城の敷地内に立つ「しっぽの木」と呼ばれる枝分かれした木が、すべての葉を失う。この葉は実際にはスーパー葉であり、クッパによって盗まれたものである。クッパはこれらを利用して手下たちにタヌキのしっぽを与え、新たな能力(限られた飛行能力など)を付加している。この状況に最初は気づいていなかったマリオキノピオたちは、翌日に木を調べに行った際、クッパからの手紙を発見し、姫がさらわれたことを知る。マリオは姫を救出するために旅に出て、盗まれたスーパー葉を使ったクッパの企みを知る。姫を救出した後、マリオとキノピオたちはタヌキスーツを持ってキノコ王国へと帰還し、マリオは姫を連れて戻る。マリオの行動により「しっぽの木」は元の姿に戻る。しかし、地面に落ちた写真にルイージが牢に閉じ込められ、ノコノコやピーパと一緒にいる様子が写っており、マリオはスペシャルワールド1への冒険を始める。

ルイージを救出した後、マリオとルイージは残りの7つのスペシャルワールドを攻略する旅を続ける。スペシャル8のキャッスルステージをクリアした後、広大な平野の遠くに新たな手紙が落ちる。以前マリオを助けた3匹のキノピオが手紙を調査し、クッパが再びピーチ姫をさらったことを発見する。ルイージとマリオによって再び姫が救出された後、タヌキスーツ姿のピーチ姫が写された新たな写真が見つかる。

キャラクター

マリオ
主人公。クッパにさらわれたピーチ姫を助けに行く。
ルイージ
マリオの双子の弟。クリア後まで一切登場しないが、エンディング後でほねクッパに捕まっている事が判明し、スペシャルステージのワールド1の砦で幽閉されていた。救出すると以降プレイヤーキャラとして使用可能(通常ステージでも使える)になり、マップ画面の下画面にあるマークをタッチすればいつでも交代できる。マリオよりジャンプ力が高い反面、滑りやすいという点は『スーパーマリオブラザーズ2』『スーパーマリオギャラクシー』などと同じだが、極端な差が無いように調整されている。
ピーチ姫
キノコ王国の姫。今回もクッパにさらわれてしまう。
キノピオ
キノコ王国の臣下。コースのいたるところで登場し、望遠鏡で発見するとスターメダルや1UPキノコをくれたり、キノピオの家ではパワーアップアイテムなどをくれる。エンディングでは、オープニングの3人のキノピオもやってきてスーパーこのはでタヌキに変身し、空を飛ぶ。その後のスペシャルステージで登場するキノピオも全てタヌキの姿となっている。尚、踏むことが可能。

敵キャラクター

クッパ
カメ族の首領。本作でもピーチ姫を誘拐。しっぽがタヌキのものになっているしっぽクッパ、『New スーパーマリオブラザーズ』や『マリオカートWii』にも登場したほねクッパも登場する。
ブンブン
スーパーマリオブラザーズ3』にも登場したクッパ軍のカメで、飛行船のボス。
プンプン
クッパ軍の紅一点で、飛行船のボス。

開発

本作は、以前に『スーパーマリオギャラクシー』と『スーパーマリオギャラクシー2』を開発した任天堂企画開発本部によって開発された[21]。任天堂の子会社であるブラウニーブラウンが開発を支援した[22]。スーパーマリオギャラクシー2のゲームディレクターである林田宏一が本作のディレクターを務め、ゲーム音楽は濱渦貴志、横田真人、早﨑明日香が作曲した。本作の開発期間は2年間で、当初は2人からなる開発チームが最終的には30人にまで拡大した[23]。本作は2010年11月に宮本茂によって初めて発表され、その際、3Dマリオゲームと2Dマリオタイトルの両方がニンテンドー3DS向けに開発中であると発表された[24]。宮本は3Dゲームを「完全にオリジナル」であり、スーパーマリオギャラクシーと『スーパーマリオ64』の中間のような作品だと表現した[25][26]

本作は2Dマリオゲームと3Dマリオゲームの間の溝を埋めるように設計されており[27]、ゲームの本質的な楽しさを維持し、プレイヤーがゲーム体験を最大限に楽しめるようにするという宮本の哲学に影響を受けている[28]。開発中の主な懸念事項は、2Dスーパーマリオゲームのファンだけでなく、3Dゲームのファンにもアピールできるゲームにすることであり、プレイヤーが迷うことなく、各レベルのゴールに向かって一方向にマリオを移動させるようにレベルが設計された[29]

本作の制作におけるインスピレーションの1つは、以前のマリオゲームでは実現できなかった特定の要素を実装できるようになった技術的進歩である[21]岩田聡は、「1996年にマリオがスーパーマリオ64で3Dで登場して以来、プレイヤーが3D空間に浮かぶブロックをどのようにジャンプして叩くかを判断することは常に困難であった」と説明し、ニンテンドー3DSの裸眼立体視がこの問題を解決できると考えた[21]据え置き型ゲーム機での開発経験しかなかった開発チームは、最初にスーパーマリオギャラクシー2を小型テレビモニターでプレイすることを試みた。マリオが小さすぎて見えず、操作が困難であることが判明したため、本作のカメラシステムとレベル地形は、プレイヤーがマリオを追跡しやすくするために、小型のニンテンドー3DS画面での視聴を前提に設計する必要があった[30]。ゲームプレイの一部の側面は、任天堂の『ゼルダの伝説』シリーズからインスピレーションを受けており、特定の場面でのカメラの機能などが含まれる。最終的に本作に組み込まれなかったアイデアとしては、マリオのサイズを極端に変更できる能力や、ピーチ姫の顔を撮影した顔に置き換える機能などがある[28]。ゲームタイトルはゲームボーイで発売された『スーパーマリオランド』シリーズへの敬意を表して選ばれた[31]

本作の開発は、2011年3月11日に発生した東日本大震災によって大きな影響を受けた。この災害により公共交通機関が麻痺し、任天堂のスタッフが出勤できなくなり、東京オフィスは約1週間閉鎖された。林田はこの災害に触発され、チームメンバーがよりコミュニケーションを取るように促し、スタッフがお互いの仕事を簡単に見たり話し合ったりできるようにオフィスを設置した。また、チームはグループミーティングを開催し、本作のレベルをプレイテストし始めた[22]。林田は後に、チームがこのゲームが悲劇にもかかわらず喜びをもたらすことを願っていると述べた[28]

岩田聡は2011年のゲーム・デベロッパーズ・カンファレンスで本作を発表し、ゲームの仮ロゴに尻尾が付いていることを指摘し、その目的がE3 2011で明らかにされると述べた[32]。宮本は後に「それはあなたが思っているものだ」と述べ、元々は『スーパーマリオブラザーズ3』に登場したパワーアップアイテムであるタヌキスーツを示唆した[33]。正確な発売日は発表されなかったものの、宮本は2011年中にゲームを発売したいと述べた[34]。本作はE3 2011の任天堂の記者会見で紹介され、タヌキスーツの登場とともに2011年の発売日が確定した[35]。タヌキスーツはマリオがゆっくりと降下できるパワーアップアイテムだが、『スーパーマリオブラザーズ3』とは異なり、飛行はできない[35]

本作は2011年11月3日に日本で発売された。その後、北米では11月13日[36]ヨーロッパでは11月18日[37]オーストラリアでは11月24日に発売された[38]。2012年にはニンテンドーeショップでも配信された[39][40][41]

スタッフ

  • エグゼクティブプロデューサー - 岩田聡
  • ジェネラルプロデューサー - 宮本茂手塚卓志
  • プロデューサー - 小泉歓晃
  • ディレクター - 林田宏一
  • プランニング - 辻村大介
  • デザインディレクター - 元倉健太
  • レベルデザインリード - 白井太
  • フィールドデザインリード - 米津真
  • キャラクターデザイン - 渡辺大介、吉田陸斗、村田翔
  • エフェクトデザイン - 山口一美
  • プログラムディレクター - 菅原秀行
  • プログラムリード - 青柳範宏
  • プログラムサポート - 古閑直樹、早川毅
  • 音楽 - 早崎あすか横田真人、はまたけし
  • サウンドプログラム・効果音 - 武澤勇矢、郷原繁利、辻勇旗
  • イラストレーション - 中植茂久中野祐輔[42][43]

評価

批評家の反応

評価
集計結果
媒体 結果
GameRankings 90.09%[44]
Metacritic 90/100[45]
レビュー結果
媒体 結果
1UP.com B+[20]
デストラクトイド 8.5/10[46]
Edge 8/10
ファミ通 38/40[47]
ゲーム・インフォーマー 9.5/10[19]
GamePro 5/5[49]
GameSpot 8/10[18]
GamesRadar+ 4.5/5[50]
GameTrailers 9.2/10[51]
Giant Bomb 4/5[48]
IGN 9.5/10[52]
NintendoLife 9/10[55]
Nintendo World Report 9.5/10[54]
Official Nintendo Magazine 94%[53]
X-Play 5/5[14]

スーパーマリオ 3Dランドは、批評家から高い評価を受けた。GameRankingsでは集計された評価が90.09%[44]Metacriticでは100点満点中90点を獲得しており[45]、Metacriticでは3DSタイトルとして5番目に高い評価を受けたゲームである[56]。日本国内では発売初週で34万3000本以上を売り上げ、それに伴いニンテンドー3DS本体が14万5000台以上売れた[57]。本作は『ファミ通』から38/40の評価を受け、ステージ設計、初心者にとってのアクセスの良さ、3Dの活用が称賛された[47]IGNは本作に9.5点を与え、編集者の選択賞を授与し、「素晴らしく中毒性のあるゲーム」だと述べ、「3Dゲームがここまで完全に実現されたのはこれが初めて」と評価した[52]GamesRadarは本作に9/10を与え、豊富なコンテンツを称賛する一方で、ダッシュボタンの導入や難易度の簡単さを批判した[50]Game Informerは本作に9.5/10を与え、「過去の作品が設定したクオリティの水準に完全に応えており、3DSを所有する最大の理由となるゲームである」と述べた。また、ダッシュボタンや3D効果の利用を評価しつつ、「ボス戦のバリエーションの少なさ」を批判している[19]

1UP.comのジェレミー・パリッシュは、本作にあまり好意的ではないレビューを寄せ、ゲームの一部が簡単すぎると指摘し、「中程度の腕前を持つプレイヤーは本作で残機を失う危険に陥ることはほとんどない」と述べた。しかしながら、ゲームの演出が創造的であり、「親しみやすい要素に賢い工夫を施し、最後のステージでは手に汗握る緊張感を提供している」と評価している[20]。GameProのジャスティン・ヘイウォルドは本作に満点を与え、任天堂がシリーズの懐かしい美学を巧みに再現しつつ、技術革新を維持していると述べた。「過去のマリオゲームを思い出させる音楽やステージ背景の中で、まったく新しい能力や独自にデザインされた巧妙なプラットフォームセクションがある」と称賛する一方で、3D機能の導入を「ほとんど演出の域を出ない」と評した[49]

GameSpotは、本作がシリーズ最高傑作の持つ創造的な側面に欠ける部分があると述べ、3D効果はほぼオプションだとしつつも、ゲームプレイが楽しくテンポが良いことを評価した[18]。X-Playのラス・フルシュティックは、本作がこれまでの3DSタイトルの中で最高の作品であると考え、コンテンツの量が驚くほど充実していることを称賛し、ゲームのプレイ時間が初期の予測よりも二倍長いと述べた[14]

本作は2011年のSpike Video Game Awardsで「ベストハンドヘルドゲーム」賞を受賞している[58]。さらにGameTrailersでは「ベストプラットフォームゲーム賞」と「2011年の3DSゲームオブザイヤー」を受賞した[59]。また、第15回インタラクティブ・アチーブメント・アワードでは、アカデミーから「ハンドヘルドゲームオブザイヤー」賞を授与されている[60]

売上

本作は2014年8月時点で米国で309万本を売り上げている[61]。日本国内では、2012年8月1日時点で166万本以上を販売している[62]。本作は、3DS用ソフトとして初めて500万本を突破したタイトルである[63]。全世界での累計販売本数は1288万本であり2024年3月31日 (2024-03-31)現在、3DS用ソフトとしては7番目に売れたゲームとなっている[64]

論争

本作のタヌキマリオに関して、動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)は、「毛皮を着ることを肯定している」と抗議した[65]Eurogamerの取材に対し、任天堂ヨーロッパ広報は、「マリオの風変わりで陽気な変身は、ゲームを面白くするもので、何もメッセージ性を持たない」とコメントしている[66]。後にPETAは、タヌキが生きたまま皮を剥ぎ取られているという問題に注目してもらうための冗談だと主張している[67]。なお、Kotakuは、PETAが日本のタヌキに関する文化について「大きな誤解をしている」と批判している[68]

脚注

出典

  1. ^ クリス・コーラー (2012年3月29日). “How Super Mario Survived the Quake” (English). WIRED. 2022年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
  2. ^ スーパーマリオ 3Dランド”. ニンテンドー3DS ソフトウェア. 任天堂 (2011年11月3日). 2023年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月27日閲覧。
  3. ^ a b JCorbie Dillard (2011年11月10日). “Super Mario 3D Land Review (3DS)” (英語). Nintendo Life. Hookshot Media. 2024年3月27日閲覧。
  4. ^ SUPER MARIO 3D LAND”. Nintendo 3DS Games. Nintendo UK (2011年11月18日). 2024年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月8日閲覧。
  5. ^ Super Mario 3D Land”. Nintendo 3DS Games. Nintendo AU (2011年11月23日). 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月8日閲覧。
  6. ^ Mike Jackson (2012年10月4日). “Nintendo launches early 3DS games on EU eShop today”. Computer And Video Games.com. Future Publishing. 2012年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月8日閲覧。
  7. ^ Andrew Goldfarb (2012年10月4日). “Mario Kart 7, Zelda, Mario 3D Land, Star Fox 3D on 3DS eShop” (English). IGN. 2022年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
  8. ^ Damien McFerran (2012年10月3日). “More 3DS Download Titles Coming To Japan's eShop” (English). Nintendo Life. 2022年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
  9. ^ 株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 ニンテンドー3DS専用ソフト”. 任天堂. 2025年1月10日閲覧。
  10. ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、187頁。ISBN 978-4-902346-47-3 
  11. ^ ニンテンドー3DSカンファレンス 2011 スーパーマリオ 3Dランド”. 任天堂 (2011年9月13日). 2011年9月18日閲覧。[リンク切れ]
  12. ^ ニンテンドー3DSに新色「コバルトブルー」を追加 ニンテンドー3DSの本体とソフトのパック商品3種を発売”. 任天堂 (2012年3月1日). 2023年2月8日閲覧。
  13. ^ a b c d e George, Richard (2011年9月13日). “TGS: Super Mario 3D Land – Regaining What Was Lost”. IGN. 2013年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  14. ^ a b c Frushtick, Russ (2011年11月9日). “Super Mario 3D Land Review for 3DS”. G4. G4 Media. 2013年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  15. ^ a b Gilbert, Henry (2011年10月10日). “Super Mario 3D Land has Boomerang Suit (and 75 new screens)”. GamesRadar. Future Publishing. 2014年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  16. ^ a b c Gilbert, Henry (2011年10月27日). “Super Mario 3D Land has playable Luigi and Tanooki statues in Japanese videos”. GamesRadar. Future Publishing. 2013年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  17. ^ Totilo, Stephen (2011年10月20日). “Super Mario Honors Zelda in His Next Game by Tossing a Boomerang”. Kotaku. 2013年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  18. ^ a b c d McGee, Maxwell (2011年11月18日). “Super Mario 3D Land Review – GameSpot.com”. GameSpot. CBS Interactive. 2012年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  19. ^ a b c Vore, Bryan (2011年11月9日). “Super Mario 3D Land Review – Super Mario 3D Land – 3DS”. GameInformer. 2012年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  20. ^ a b c Parish, Jeremy (2011年11月9日). “Super Mario 3D Land Review for Nintendo 3DS from 1UP.com”. 1UP. 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  21. ^ a b c Reilly, Jim (2011年3月2日). “GDC: Super Mario 3DS Revealed”. IGN. 2012年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  22. ^ a b Kohler, Chris (2012年3月29日). “How Super Mario Survived the Quake”. Wired News. 2012年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月11日閲覧。
  23. ^ Gantayat, Anoop (2011年11月12日). “Shigeru Miyamoto is Very Busy (playing Mario and Zelda)”. Andriasang. 2012年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月12日閲覧。
  24. ^ Gantayat, Anoop (2011年11月2日). “3DS to Have 3D and 2D Mario Games”. Andriasang. 2012年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月16日閲覧。
  25. ^ Nathan Brown (2011年4月21日). “Miyamoto Reveals More On Mario 3DS”. Edge Magazine. Future Publishing. 2012年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月21日閲覧。
  26. ^ Hoggins, Tom (2011年5月5日). “Shigeru Miyamoto interview”. Telegraph Media Group. 2011年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月6日閲覧。
  27. ^ Drake, Audrey (2011年11月30日). “Bridging the Gap Between 2D and 3D Mario”. IGN. 2020年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月21日閲覧。
  28. ^ a b c Gilbert, Henry (2012年3月7日). “An inspiring development to find joy in the face of national tragedy”. GamesRadar. Future Publishing. 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月16日閲覧。
  29. ^ Totilo, Stephen (2011年11月23日). “Nintendo Hopes Their Newest Mario Game is the Series' Much-Needed 'Missing Link'”. Kotaku. 2012年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月4日閲覧。
  30. ^ Drake, Audrey (2011年11月30日). “The Creation of Super Mario 3D Land”. IGN. 2011年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月12日閲覧。
  31. ^ Ishaan (2011年9月13日). “Super Mario 3D Land Pays Homage To Super Mario Land And Super Mario Bros. 3”. Siliconera. 2011年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月12日閲覧。
  32. ^ Gilbert, Henry (2011年3月2日). “Nintendo reveals new Super Mario for 3DS”. GamesRadar. Future Publishing. 2022年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  33. ^ Moriarty, Colin (2011年6月7日). “E3 2011: You'll Play Super Mario 3DS This Year”. IGN. 2012年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  34. ^ Plunkett, Luke (2011年4月21日). “Super Mario 3DS Might Be Out This Year?”. Kotaku. 2012年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  35. ^ a b Super Mario 3D – Preview”. EuroGamer (2011年6月20日). 2019年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  36. ^ Scullion, Chris (2011年8月12日). “TGS: Super Mario 3D Land, Mario Kart 7 Release Dates”. IGN. 2011年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月13日閲覧。
  37. ^ Super Mario 3D Land release date confirmed”. Official Nintendo Magazine. 2011年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月13日閲覧。
  38. ^ Super Mario 3D Land”. Nintendo. 2012年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月10日閲覧。
  39. ^ Jackson, Mike (2012年10月4日). “Nintendo launches early 3DS games on EU eShop today”. ComputersandVideoGames.com. 2012年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月5日閲覧。
  40. ^ Goldfarb, Andrew (2012年10月4日). “Mario Kart 7, Zelda, Mario 3D Land, Star Fox 3D on 3DS eShop”. IGN. 2020年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月5日閲覧。
  41. ^ McFerran, Damien (2012年10月3日). “More 3DS Download Titles Coming To Japan's eShop”. Nintendo Life. 2012年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月4日閲覧。
  42. ^ 「開発スタッフアンケート」『Nintendo DREAM』2012年1月号(Vol.213)、2012年1月、17頁。 
  43. ^ Super Mario 3D Land credits (Nintendo 3DS, 2011)” (英語). MobyGames. 2012年10月26日閲覧。
  44. ^ a b Super Mario 3D Land for 3DS”. GameRankings (2011年11月13日). 2012年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  45. ^ a b Super Mario 3D Land for 3DS Reviews, Ratings, Credits, and More at Metacritic”. Metacritic. CBS Interactive. 2014年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  46. ^ Super Mario 3D Land review”. 2011年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月15日閲覧。
  47. ^ a b Famitsu – review score details, Miyamoto talks Super Mario 3D Land”. Famitsu (via GoNintendo) (2011年10月26日). 2013年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  48. ^ Super Mario 3D Land Reviews”. Giant Bomb (2011年11月14日). 2011年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月19日閲覧。
  49. ^ a b Staff (2011年11月9日). “Nintendo Super Mario 3D Land Game Review | PCWorld”. PC World. 2019年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月11日閲覧。
  50. ^ a b Super Mario 3D Land review”. GamesRadar. Future Publishing (2011年11月9日). 2012年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  51. ^ Super Mario 3D Land Video Game, Review”. GameTrailers.com (2011年11月13日). 2011年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  52. ^ a b Drake, Audrey (2011年11月9日). “Super Mario 3D Land Review – Nintendo 3DS Review at IGN”. IGN. 2011年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  53. ^ Scullion, Chris (2011年11月9日). “Super Mario 3D Land review – Official Nintendo Magazine”. Official Nintendo Magazine (UK). 2012年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  54. ^ Super Mario 3D Land Review”. 2014年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月17日閲覧。
  55. ^ Super Mario 3D Land for Nintendo 3DS Review”. Nintendo Life (2011年11月9日). 2012年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月9日閲覧。
  56. ^ Best Games on 3DS”. Metacritic. CBS Interactive. 2024年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
  57. ^ Super Mario 3D Land Sells 343,492, Propels 3DS Sales”. Anime News Network (2011年12月12日). 2011年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月16日閲覧。
  58. ^ Spike VGA 2011 Winners”. Spike (2011年12月10日). 2011年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月16日閲覧。
  59. ^ Staff (2011年12月20日). “Best Platform Game”. GameTrailers. Viacom. 2012年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月16日閲覧。
  60. ^ 2012 Awards Category Details Handheld Game of the Year”. interactive.org. Academy of Interactive Arts & Sciences. 2024年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月21日閲覧。
  61. ^ Wawro, Alex (2014年8月15日). “Pokémon beats Mario to most popular 3DS game”. Gamasutra. UBM plc. 2014年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月16日閲覧。
  62. ^ Anoop, Gantayat (2012年8月1日). “Weekly Sales: Persona 4, Nayuta no Kiseki Join Mario at Top”. Andrisang. 2012年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月3日閲覧。
  63. ^ Super Mario 3D Land first 3DS game to sell over 5 m”. Eurogamer (2012年1月27日). 2015年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月24日閲覧。
  64. ^ Top Selling Software Sales Units – Nintendo 3DS Software”. Nintendo (2020年3月31日). 2013年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月7日閲覧。
  65. ^ クリス・コーラー (2011年11月17日). “動物擁護団体PETAがマリオの”タヌキスーツ”に抗議”. WIRED. 2022年7月14日閲覧。
  66. ^ Wesley Yin-Poole (2011年11月15日). “Nintendo responds to PETA Mario pro-fur claim”. Eurogamer. 2023年2月8日閲覧。
  67. ^ PETA Claims Mario Dig Was 'Tongue-in-Cheek'”. PCMag (2011年11月17日). 2022年7月14日閲覧。
  68. ^ Brian Ashcraft (2011年11月15日). “PETA's Fur-Wearing Mario Outrage Is "An Epic Cultural Misunderstanding"”. Kotaku. 2022年7月14日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マリオ3Dランド」の関連用語

マリオ3Dランドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マリオ3Dランドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスーパーマリオ 3Dランド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS