マニュアル・シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:37 UTC 版)
カメラの世界的な開発の流れは自動露出の方向に舵を切ってはいたが、マニュアル露出カメラの需要は減退しなかった。自動露出ではなく、自らシャッター速度と絞り値を決めて創造的に撮影を行いたいカメラファンのニーズに応えるべく誕生したシリーズである。レンズの絞り値をボディに電気的に伝達するTTL開放測光露出計は採用されてはいたが、シャッタースピードと絞り値の自由な選択によって適正露出を得る方式とし自動露出は完全に放棄されていた。但しプラクチカBシリーズの重要な機能、則ち露出オーバー及びアンダーの表示、ファインダー内のストロボ・レディライト、ファインダー内の絞り値表示、2分割スプリットイメージ及びマイクロプリズムそして周囲が円形マット付きフォーカシングスクリーンは全て継承されていた。 プラクチカBMS(PRAKTICA BMS 1989年発売) - 意識的に自動露出機能が放棄されたモデルで、4/1~1/1000秒までの電子制御マニュアル式フォーカルプレーンシャッター、TTL開放測光、露出のオーバー及びアンダーの表示、ファインダー内にシャッタースピードと絞り値の表示、システム化されたコンピューター制御のストロボ機器用レディライト及びセルフタイマーが装備装着されていた一方で絞り込みレバーが無くなった。軍艦部前面左側に「BMS」と表示されていた。プラクチカBCSと共に1990年12月まで製造が続けられ、プラクチカBシリーズの掉尾を飾ったモデルでもある。レビューBC2(REVUE BC2 1990年発売) - プラクチカBMSのバリエーションで、ニュルンベルクのクウェレ社から受託しOEM生産したモデルであり、ネームプレートに「REVUEFLEX」、軍艦部前面左側に「BC2」と表示されていた。 プラクチカBM(PRKTICA BM 1990年発売) - プラクチカBMSからセルフタイマーが省かれたモデルである。軍艦部前面左側に「BM」と表示されていた。
※この「マニュアル・シリーズ」の解説は、「ペンタコン」の解説の一部です。
「マニュアル・シリーズ」を含む「ペンタコン」の記事については、「ペンタコン」の概要を参照ください。
- マニュアル・シリーズのページへのリンク