ポリティークの思想とは? わかりやすく解説

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ポリティークの思想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/25 20:52 UTC 版)

ジャン・ボダン」の記事における「ポリティークの思想」の解説

ボダンサン・バルテルミの虐殺1572年)後に著した国家論』において、国家を「多く家族とそれらの間で共通の事柄との主権権力伴った正し統治」と定義している。家族家父長のもとに統治され、さらに家族相互武力抗争の結果勝った者が主権者となり、勝利者に従っていたもの国民になり、負けた者は奴隷になるという図式提示した。ここでの「国民」(citoyen)とは、他人主権依存するが、しかし自由な臣民」(sujet)なのであったボダン中世的な国王大権発展させて、主権概念つくった。この主権とは、国家支配-被支配の関係で捉えた際に支配者側が持つ絶対的な権限のことで、国家にあっては国王にのみ固有ののである。彼は、猖獗きわめた宗教戦争対す反省から、「家族においても国家においても主権者はただ1人なければならない」とし、これに反すいかなる説も「暴君による悪政にも劣る放埓アナーキー」の状態を招くとしてこれを断罪した。具体的には、同時代モナルコマキ暴君放伐論)がここでは意識されている。彼によれば、「国家絶対的な権力主権」なのであり、「主権による統治国家であった。つまり主権国家そのもの不可分である。要するに、伝統的な封建制従来身分制社会では、国王末端被支配者である人民との間に、大貴族群小領主のように中間権力存在したが、ボダン主権概念設定することによって、中間権力排除して支配者被支配者二者関係で国家定義したその意味で、彼の考え方決し民主主義的とはいえないが、国家世俗性と宗教個人性内面性、主権国家指向する点で近代的性格有しているものと評価される

※この「ポリティークの思想」の解説は、「ジャン・ボダン」の解説の一部です。
「ポリティークの思想」を含む「ジャン・ボダン」の記事については、「ジャン・ボダン」の概要を参照ください。

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