ボーイングの強硬姿勢とは? わかりやすく解説

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ボーイングの強硬姿勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 00:53 UTC 版)

YX」の記事における「ボーイングの強硬姿勢」の解説

ところが、1976年昭和51年2月ロッキード事件賄賂によってロッキード旅客機有利に採用していた事件)が発覚すると、ボーイング豹変した。 同年10月にスタンパー社長来日し、「市場の変化から7X7とは別に、わが社独自の150乗り7N7(後の757)との関係から、両機合わせて総合評価するために開発遅らせたい」と申し入れた。これは、ボーイングが本気で7X7取り組む姿勢入ったことを表していた。ボーイングはこのとき、小型機727売上史上最高を記録し、また超音速旅客機SST中止したため、予算人員丸ごと7X7(あるいは7N7)に投入することができるようになっていた。 スタンパーはこの計画10億ドル出して良いと言ったが、これはようやく日本側が捻り出した予算よりも一桁多かった。もちろんスタンパーは日本予算知っていて10億ドルと口にすることで、すでに主導権ボーイングにあることを示していた。また、独自調査によって、日本の参加比率高くなると、信頼性問題から売れなくなるとの見通しもあった。すでに経済力からも、ボーイング日本を必要としなくなっていた。 こうなるとボーイング宿敵ロッキードを、賄賂によって有利に導いた日本にはボーイング対抗するだけの論理無く1977年昭和52年7月からの日米交渉において、以下の内容が決定した開発の全責任ボーイング負い主導権を持つ。 共同事業体から共同事業体制とする。 イタリアに対して日本と同じ参加形態折衝する調整費の支払い不要日本分担作業以外の技術分野その他の事業全般にわたって参加する。 ここで分担率はボーイング70パーセントアエリタリア15パーセント日本15パーセント決定した最初妄想的な50パーセントからは大幅な後退であるが、同年9月22日第二十五政策小委員会において、「現実的な選択」として全面的に受け入れることを決定した

※この「ボーイングの強硬姿勢」の解説は、「YX」の解説の一部です。
「ボーイングの強硬姿勢」を含む「YX」の記事については、「YX」の概要を参照ください。

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