ボイジャーによる撮影とは? わかりやすく解説

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ボイジャーによる撮影

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/14 16:56 UTC 版)

太陽系家族写真」の記事における「ボイジャーによる撮影」の解説

1990年2月14日ボイジャー1号太陽からおよそ60キロ離れた地点から家族写真ポートレート)を撮影した。これが史上初の試みである。 39写真からなり、これはボイジャー機によって撮影され最後写真となった地球を指す「ペイル・ブルー・ドット(薄い青い点)」という言葉は、この時に撮影され地球の姿が基となっている。ボイジャー計画画像チーム一員天文学者カール・セーガンは、この撮影計画実現するために何年活動行った。 この写真には6つ惑星写っている。左より木星地球金星土星天王星、そして海王星である。水星あまりに太陽近く見えないため、この距離からはもはや小さな光の点でしかない太陽写真中心に置かれた。火星太陽散乱光邪魔されボイジャーカメラでは検出できず、また準惑星撮影時点では惑星分類されていた冥王星はその小ささと、太陽からの距離考え撮影されていない。なお地球写っているフレームには、月も写っていたことが明らかとなっている。 この画像における惑星は「自然な外見」ではない。なぜなら、細部可能な限り撮影するために、個々惑星画像それぞれ異なったフィルター使いながら、露出変えて撮影したからである。太陽科学画像システム撮像管与えダメージを防ぐために最も暗いフィルター使って可能な限り露出時間短くして撮影された(ただし、この撮影によりシャッター機構歪んだ)。各惑星近接写真狭角カメラ使って撮影されたが、今回画像大部分広角レンズカメラ使って撮影された。また天王星海王星は距離が比較近かったため、露出時間長くしたことにより撮影中に位置動いてしまい、形が崩れてしまっている。 この画像地球からおよそ40.11天文単位黄道より天頂方向傾斜角32°の地点から撮影された。2機あるボイジャーのうち、1号機撮影選ばれたのは、太陽系の面から1号機遠く離れていたのに対し2号機太陽系の面の近く位置していたこと、また太陽によるまぶしい散乱光邪魔されることなく木星撮影できる位置にいた事などが理由である。

※この「ボイジャーによる撮影」の解説は、「太陽系家族写真」の解説の一部です。
「ボイジャーによる撮影」を含む「太陽系家族写真」の記事については、「太陽系家族写真」の概要を参照ください。

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