ベゼクリク壁画とは? わかりやすく解説

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ベゼクリク壁画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 16:22 UTC 版)

ベゼクリク千仏洞」の記事における「ベゼクリク壁画」の解説

ベゼクリク千仏洞には77石窟存在する。その大部分はしばし四つ部分分けられアーチ状の天井を持つ長方形空間になっており、それぞれに仏陀壁画描かれている。その効果天上全体数百仏陀壁画覆っている。壁画中にはインド人ペルシア人ヨーロッパ人どの様々な人物大きく描かれブッダ囲んでいる構図のものもある。壁画の質は結構な差があり、芸術として稚拙なものもあれば、宗教絵画中の傑作といえるものもあるという。ベゼクリク千仏洞代表する壁画が『誓願図』と呼ばれるひときわ大き壁画である。これは釈迦牟尼前世における「誓願」(praņidhi)を描いたものとされるベゼクリク壁画かなりの損傷負っている。そういった損傷多く偶像崇拝禁止するムスリムよるもので、特に壁画の目と口の部分削り取られていることが多い。地域住民によって他の理由壁画部分的に破壊されている場合もある。19世紀後半から20世紀前半にかけて、ヨーロッパ人日本人探検家が、完全な状態の壁画が砂に埋もれているのを発見した。その多く持ち去られ世界中散乱した。最もよく保存され壁画いくつかアルベルト・フォン・ル・コックによってドイツ送られた。それらの中でも誓願のような大きな壁画ベルリン民族学博物館に完全に固定された状態で所蔵された。そのため第二次世界大戦中保護のために持ち出すことができず、連合国によるベルリン爆撃博物館被害遭った際にそれらの壁画破壊されてしまった。他の壁画今日でも、サンクトペテルブルクエルミタージュ美術館日本の東京国博物館ロンドン大英博物館朝鮮インド国立博物館といった世界中展示施設見られる探検家たちによって持ち去られたベゼクリク壁画のデジタル再現日本公開された。

※この「ベゼクリク壁画」の解説は、「ベゼクリク千仏洞」の解説の一部です。
「ベゼクリク壁画」を含む「ベゼクリク千仏洞」の記事については、「ベゼクリク千仏洞」の概要を参照ください。

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