プレジデント
プレジデントとは、英語の大統領・社長を意味する言葉。その名のとおり、VIPが後席に乗る、ショーファー・ドリブンのためのクルマ。
初代は1965年10月に登場した。型式名は150。エンジンは直6の3LとV8の4Lがあり、3速ATにより後輪を駆動した。価格はV8のD仕様が300万円、直6のA仕様が185万円だった。
世界各国の有力な自動車メーカーは、その国を代表する最高級車を生産している。しかし当時の日本では、VIPのためのクルマというと多くはアメリカ車で、日産では、この分野でも最高のものを目指した。
2代目となったのは73年8月。フロントとリヤのスタイルを大きく変え、キャデラックのイメージをもつグリルになった。エンジンは従来のH30型3Lと、新設計のV8・OHV・4414ccの2機種になった。
77年8月に最高級車、ソブリン(主権者、元首、君主の意)を加えた。そして、2代目から17年を経過してようやく3代目の登場となった。90年10月のことで、インフィニティQ45をベースに、フロントスタイルを変えたモデルだった。エンジンもQ45と同じV8・4.5Lを載せていたが、最高出力を若干下げ270ps/5600rpm、最大トルク40.2kg-m/4000rpmとなっていた。3L仕様は消えた。関連会社オーテックジャパン製ロイヤルリムジンもデビューしたが、94年5月にマイナーチェンジしたあと、98年10月をもって生産を終了した。
通常モデルは98年12月に、フロントグリルやリヤモールなどの変更を行い、同時にキセノンヘッドランプや運転席SRSサイドエアバッグシステムを全車に標準装備した。JSシリーズとソブリンを含む上級シリーズの2タイプがあった。JSは、92年2月に従来型よりホイールベースと全長をともに150mm短縮したモデル、ソブリンは一時消えていたが、94年5月に最上級グレードとして復活したモデルだった。
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