プラマー論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 19:53 UTC 版)
プラマーとは“平衡と均衡”を指し、大から小まで重層的にバランスのとれた三角状態の実現が宇宙の理にかなっているということである。 ブロックレベルから社会経済単位のレベルまで可能な限り自足的な経済にもっていくことは、小さなブロックレベルをバランスのとれた三角形として無数に作りつつ、同時にその上部の社会経済単位もバランスのとれた三角形にしていくということである。そして最後には地球全体を無数の三角形を重層的に含む一つのバランスのとれた三角形にしていく、というのがプラマーのイメージである。経済論だけではなく、心や精神の領域も、あらゆる領域でプラマーのある三角形を無数に作るということで、プラマーは静止的ではなく、絶えず動いている動的なものである。 サーカーの哲学では、始原の形質・属性のない純粋な根源にあるプルシャ(意識)にプラクリティー(力=エネルギー)が加わってこの大宇宙が展開する。 プラクリティー(Prakrti)には三つのグナ(形質・属性)がある。サットヴァグナ(明晰・平穏)、ラジョグナ(変化・興奮)、タモグナ(静止・鈍重)である。このグナが付与されているから天地万物として現れているのであって、微細なレベルから巨大なレベルまで三つのグナの形で力が働き続けている。 私たちが目を閉じて心を集中させようとしても、心が一点にとどまることがないのも、このプラクリティーという力の三形態が現れているからである。この三つのグナを心の池に例えるなら、池が澄み切って底まで見える状態がサットヴァグナ、嵐で池の表面が波立っている状態がラジョグナ、池の表面が凍って固まった状態がタモグナになる。 プラクリティーの力が働く時、この三つの属性全てが含まれているが、いずれかが優勢な形で影響していく。プラクリティーのこの三つの属性による三方向の力が安定する時、プラマー(平衡と均衡)が成立する。三方向のいずれかの力が勝る時、プラマーは崩れる。そして、プラマーを取り戻すエネルギーが働き、高次の三方向の力のバランスが回復し、またプラマー(平衡と均衡)の状態に戻るという、宇宙の意思が働いているというのがサーカーのプラマー論である。
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