put up with
「put up with」とは不快な状況などに不満を言わずに耐えるということを意味する表現である。
「put up with」の基本的な意味
「put up with」は、主に「我慢する」といった意味をもつ熟語である。複数の英単語で構成されている言葉であるため、名詞としては使われない。日常会話や映画、ドラマなどによく出てくる言い回しといえる。また、困難な状況に耐えるといった意味だけでなく、家に泊まるという表現で使われることもある。「put up with」の語源
「put up with」の由来は、物を上げるという意味をもつ「put up」という表現である。そして、「put up」は派生して、物をふところのポケットに入れる意味でも使われた。さらに、この意味から嫌な気持ちを心にしまっておくというニュアンスで幅広く使われるようになった。「put up with」の発音・読み方
「put up with」の発音をカタカナで表記すると、「プットアップウィズ」である。putのpは、唇を閉じて息を止めつつ、プッと唇を破裂させて発音する。また、uについて、唇を丸く突き出して、軽くウと出すことを意識することが大切である。一方、tを発音する場合、舌の先を前歯のすぐ裏の歯茎につけることを意識しておく。さらに、息を止めた状態から、急に息でトゥと破裂させることを心がけるとよい。「put up with」の覚え方
覚え方の1つは、熟語を構成している単語のイメージをつかむことである。例として、「put」は置く、「up」は上とイメージする。机にある物などをポケットに入れるときは、物をあげる必要がある。したがって、ふところにしまい込むといったことがイメージできる。そして、不快なことに対して反応せず心にしまっておくという意味へつなげる。一方、「with」は何かと一体になっている様子を表している。上記のようなイメージをつかむことで、熟語の意味をスムーズに覚えることができる。「put up with」の同義語
「put up with」の同義語は、許容するなどの意味を持つ「tolerate」が挙げられる。他にも我慢するや耐えるを表す「bear」や「stand」が同義語として使用されることもある。特に、「bear」は運ぶことを表すゲルマン祖語の「berana」が語源であり、重みに耐えて運ぶという意味から発展してこのような表現が生まれた。主に、難しいことなどを果敢に受け入れて対処する場面で使用されることが多い。「put up with」を含む英熟語・英語表現
「put up with me」とは
「put up with me」とは、不快でも私を受け入れることを意味する言葉である。例えば、相手に迷惑をかけてしまった場合、「Thank you for putting up with me.」ということができる。日本語に訳すと意味は、「私を受け入れてくれてありがとう」である。
一方、「You must put up with me.」で、「私を受け入れてくれ」と訴えることもできる。話し相手に自分をアピールしたいシーンなどで活躍する言葉である。ただし、自己中心的なイメージを与える可能性もあるので、使い方には注意が必要になる。
「put up with a hard life」とは
「put up with a hard life」は、「貧しさに耐えて生活する」という意味を表す。なお、この表現は、「bear a hard life」と置き換えることもできる。
「put up with」の使い方・例文
「put up with」は、我慢するという意味で用いられることが多い。例文にすると、「How can you put up with the bad treatment you get at the office? 」など。日本語でわかりやすく訳すと、「会社でひどい扱いを受けているのに、よく我慢してるね」となる。また、「I cannot put up with her behavior.」という表現もよく使われる。この文の意味は、「彼女のふるまいに我慢できない」である。「put up with」は困難な状況などに耐えるという意味でもしばしば使われる。この意味であれば、「I can't put up with his negative attitude any longer.」が例文として挙げられる。日本語訳は、「彼の否定的な態度には、もう耐えられない」である。
「put up with」と「put up」の違い
「put up with」と非常によく似た言葉である「put up」。意味は、それぞれ大きく異なっている。「put up」は、「上に置く」や「建築する」などといった意味で使われる。「put up with」と違って、「我慢する」の意味で使われることはない。したがって、そのような意味で使うときは、くれぐれも「with」をつけることを忘れないことが重要。- put up withのページへのリンク