ブルーノZB Vz.37重機関銃の登場
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シュワルツローゼは、特に生産後期型では機関部の故障などは少なく、当時としては比較的優秀な重機関銃であったが、水冷式のため重くて機動性に欠け、冷却水の確保運搬も扱いづらさを増していた。そこで、陸軍は1930年に重量軽減を主眼とする仕様を策定し、1932年のZB50、1933年のZB52の試作を経て、1935年にZB53が完成、1937年にZB53はブルーノZB Vz.37重機関銃として制式採用された。 原型は、当時ブルノ兵器廠の銃技師であったホレック兄弟(ヴァーツラフ&エマニエル)により設計された。弾薬には7.92x57mmモーゼル弾を使用し、給弾方式にはメタルリンクのベルト式(100連または200連)を採用した。 給弾は銃の右側から行う。ガス圧作動方式で銃身の冷却機構には空冷式を採用している。機関部はシュワルツローゼに比べて簡略化され、長期間使用しても故障が少なかった。銃身も簡単に交換できるように改良され、機関部の緩速器装着により銃の外部から発射速度を500発/分と700発/分の2段階に変更が可能であった。また、銃架には三脚型を使用し、対空射撃に使用することも可能であった。 大日本帝国の九二式重機関銃やソビエト連邦のゴリューノフSG43と並ぶ近代戦対応型の極めて攻撃的性格の強い重機関銃であるが、これらと同様、汎用機関銃(GPMG)であるMG34/MG42の前には少々陳腐の感は否めない。
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