ブルガリア首相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 17:11 UTC 版)
ボリソフ率いるGERBは2009年7月5日の国民議会選挙で39.71%の得票率を出し、240議席中116議席を確保した。ボリソフはGERBを中心とした中道右派政権の首班として、7月27日に第50代ブルガリア首相となった。2013年2月20日、電力・暖房料金の値上げに端を発した大規模な抗議行動の責任を取る形で首相辞任を表明、翌21日の国民議会における採決で総辞職は可決された。 2014年11月7日、10月5日の議会選挙に勝利したことにより再び首相に就任。 2016年11月13日に投開票された大統領選挙で与党GERB候補のツェツカ・ツァチェバ(英語版)議会議長が野党・ブルガリア社会党候補のルメン・ラデフ前空軍司令官に敗北したことで首相を退く意志を表明。首相辞任に伴い前倒しで2017年3月26日に投開票された総選挙では社会党の躍進を許したものの、GERBは第一党を維持した。 2018年10月には、ボリソフが医療制度改革に失敗したとして野党より不信任決議案を提出されるが、ブルガリア議会は10月25日に賛成99票、反対133票で否決した。 その後もラデフ大統領はボリソフ政権がオリガルヒ(新興財閥)と深い関係にあると批判するなど両者の関係は良くなく、2020年7月9日に警察当局が大統領府を強制捜査しラデフの側近2人が利益誘導や国家機密暴露の容疑で身柄を拘束されたことで情勢が一気に悪化。首都ソフィアなどでは強制捜査をボリソフの差し金と考えた反政府勢力が退陣要求デモを連日行い、ラデフ大統領も内閣総辞職を要求したが、ボリソフは7月11日に要求を拒否。反政府勢力は退陣を要求する署名運動をオンラインで行うなど混乱が続いた。 2021年4月4日に執行された総選挙(英語版)においてGERBは第1党を維持したものの苦戦を強いられ、得票は前回選挙より大幅に減少。14日、ボリソフは新首相を目指さない意向を表明した。5月12日、首相職を退任。
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