ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom
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「ブギーポップシリーズ」の記事における「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」の解説
テレビ東京系列6局ほか一部系列外局にて放送。全12話。系列キー局のテレビ東京では2000年1月5日から同年3月22日まで深夜アニメ枠で放送された。キャストは若手声優、劇団に所属する舞台俳優・子役を中心に構成されている。 原作の『ブギーポップは笑わない』および『夜明けのブギーポップ』の後日談を描いたオリジナルストーリー。同年公開の映画版とリンクするメディアミックス企画であり、原作の場面や台詞も登場するがその一部は映画版のそれに基づいている。また、オリジナルキャラクターとして、実体を持たないもう一人のブギーポップ(ブギーポップ・ファントム)が登場する。テレビアニメ版が外伝的なオリジナルストーリーとなった理由として、シリーズ構成の村井さだゆきは、原作がシリーズもののテレビアニメに向かない構成であることを挙げている。 原作と同様に各話の語り手が異なり、全ての話を見ることで事件の全体像が浮かび上がってくる構成となっているが、小説本編を読んでいないと内容をほとんど理解できない(『笑わない』の部分は映画版によって補われるはずだったが、公開が遅れたために構想が狂った)。また、ほぼ全編を通して明度が抑えられた暗い色調の画面が続き、物語の通奏低音である登場人物の不安や憂鬱と相まって、サイコホラーを思わせる演出効果をもたらしている。後の製作者サイドのコメントによると、色調に関しては特に演出意図はなく、想定していた以上の暗さに製作者も意表を突かれたという。 電撃文庫からは関連書籍として、文庫本サイズの『ブギーポップは笑わない TVシリーズシナリオ集』も発刊されている(全2巻)。
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