フェルミ粒子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 物理学 > 粒子 > フェルミ粒子の意味・解説 

フェルミ粒子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 08:58 UTC 版)

4元電流密度」の記事における「フェルミ粒子」の解説

量子論的なフェルミ粒子の系は、ディラック場 ψ で記述される質量が m の自由なフェルミ粒子運動項は S ψ [ ψ ] = ∫ [ i ψ ¯ γ μ ∂ μ ψ ( x ) − m ψ ¯ ψ ( x ) ] d 4 x {\displaystyle S_{\psi }[\psi ]=\int \left[i{\bar {\psi }}\gamma ^{\mu }\partial _{\mu }\psi (x)-m{\bar {\psi }}\psi (x)\right]\,d^{4}x} で与えられる。ここで γ はガンマ行列である。 フェルミ粒子と電磁場との相互作用は、ゲージ理論基づいて微分共変微分置き換える最小結合理論記述される。従って、フェルミ粒子の運動項相互作用項は S ψ [ ψ ] + S int [ ψ , A ] = ∫ [ i ψ ¯ γ μ ( ∂ μ − i e A μ Q ) ψ ( x ) − m ψ ¯ ψ ( x ) ] d 4 x {\displaystyle S_{\psi }[\psi ]+S_{\text{int}}[\psi ,A]=\int \left[i{\bar {\psi }}\gamma ^{\mu }(\partial _{\mu }-ieA_{\mu }Q)\psi (x)-m{\bar {\psi }}\psi (x)\right]\,d^{4}x} の形となる。ここで e は電磁相互作用結合定数である電気素量である。また、Q はディラック場 ψ の U(1)em の下での変換性を表すチャージである。 従って相互作用項S int [ ψ , A ] = e ∫ ψ ¯ Q γ μ ψ ( x ) A μ ( x ) d 4 x {\displaystyle S_{\text{int}}[\psi ,A]=e\int {\bar {\psi }}Q\gamma ^{\mu }\psi (x)A_{\mu }(x)\,d^{4}x} であり、4元電流密度は j μ ( x ) = e ψ ¯ Q γ μ ψ ( x ) {\displaystyle j^{\mu }(x)=e{\bar {\psi }}Q\gamma ^{\mu }\psi (x)} となる。 「量子電磁力学」も参照

※この「フェルミ粒子」の解説は、「4元電流密度」の解説の一部です。
「フェルミ粒子」を含む「4元電流密度」の記事については、「4元電流密度」の概要を参照ください。


フェルミ粒子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 05:32 UTC 版)

多体波動関数」の記事における「フェルミ粒子」の解説

フェルミ粒子の場合次のような反対称化演算子 A {\displaystyle {\mathcal {A}}} によって多体波動関数反対称化される。 Ψ F ( r 1 , r 2 , … , r N ) = N A Ψ ( r 1 , r 2 , … , r N ) = N ∑ π ∈ S N ( − 1 ) π ψ α 1 ( r π ( 1 ) ) ψ α 2 ( r π ( 2 ) ) … ψ α N ( r π ( N ) ) {\displaystyle \Psi _{F}({\boldsymbol {r}}_{1},{\boldsymbol {r}}_{2},\dots ,{\boldsymbol {r}}_{N})={\mathcal {N}}{\mathcal {A}}\Psi ({\boldsymbol {r}}_{1},{\boldsymbol {r}}_{2},\dots ,{\boldsymbol {r}}_{N})={\mathcal {N}}\sum _{\pi \in S_{N}}(-1)^{\pi }\psi _{\alpha _{1}}({\boldsymbol {r}}_{\pi (1)})\psi _{\alpha _{2}}({\boldsymbol {r}}_{\pi (2)})\dots \psi _{\alpha _{N}}({\boldsymbol {r}}_{\pi (N)})} これは ψ α j ( r i ) {\displaystyle \psi _{\alpha _{j}}({\boldsymbol {r}}_{i})} をi 行j 列行列要素にもつN×N行列 U {\displaystyle U} の行列式 Ψ F = N det ⁡ U {\displaystyle \Psi _{F}={\mathcal {N}}\operatorname {det} U} であり、スレーター行列式呼ばれる

※この「フェルミ粒子」の解説は、「多体波動関数」の解説の一部です。
「フェルミ粒子」を含む「多体波動関数」の記事については、「多体波動関数」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「フェルミ粒子」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ




フェルミ粒子と同じ種類の言葉

このページでは「ウィキペディア小見出し辞書」からフェルミ粒子を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からフェルミ粒子を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からフェルミ粒子 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フェルミ粒子」の関連用語

1
フェルミオン デジタル大辞泉
100% |||||


3
フェルミ縮退 デジタル大辞泉
100% |||||

4
ウィーノ デジタル大辞泉
100% |||||

5
スピノル デジタル大辞泉
100% |||||

6
スフェルミオン デジタル大辞泉
100% |||||

7
フェルミ準位 デジタル大辞泉
100% |||||

8
超対称性 デジタル大辞泉
100% |||||



フェルミ粒子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フェルミ粒子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの4元電流密度 (改訂履歴)、多体波動関数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS