ディラック場とは? わかりやすく解説

ディラック場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:28 UTC 版)

ディラック場英語: Dirac field)とは、場の理論においてスピン 1/2 のフェルミ粒子を記述するスピノル場である。相対論的量子力学において、ディラック方程式に従う場としてポール・ディラックにより導入された。




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ディラック場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 23:54 UTC 版)

量子電磁力学」の記事における「ディラック場」の解説

物質場が質量 m のディラック場の場合L m a t t e r ( ψ , D ψ ) = ∑ j ( i ψ ¯ j γ μ D μ ψ j − m j ψ ¯ j ψ j ) = ∑ j ( i ψ ¯ j γ μ ∂ μ ψ j − m j ψ ¯ j ψ j + e A μ Q j ψ ¯ j γ μ ψ j ) {\displaystyle {\begin{aligned}{\mathcal {L}}_{\mathrm {matter} }(\psi ,{\mathcal {D}}\psi )&=\sum _{j}\left(i{\bar {\psi }}_{j}\gamma ^{\mu }{\mathcal {D}}_{\mu }\psi _{j}-m_{j}{\bar {\psi }}_{j}\psi _{j}\right)\\&=\sum _{j}\left(i{\bar {\psi }}_{j}\gamma ^{\mu }\partial _{\mu }\psi _{j}-m_{j}{\bar {\psi }}_{j}\psi _{j}+eA_{\mu }Q_{j}{\bar {\psi }}_{j}\gamma ^{\mu }\psi _{j}\right)\end{aligned}}} となる。 ψ ¯ = ψ † γ 0 {\displaystyle {\bar {\psi }}=\psi ^{\dagger }\gamma _{0}} はディラック場の共役場で、 γ μ {\displaystyle \gamma ^{\mu }} はガンマ行列である。 ディラック場についてのラグランジュの運動方程式計算すると i γ μ ∂ μ ψ i − m ψ i − e A μ Q i γ μ ψ i = 0 {\displaystyle i\gamma ^{\mu }\partial _{\mu }\psi _{i}-m\psi _{i}-eA_{\mu }Q_{i}\gamma ^{\mu }\psi _{i}=0} となる。第3項右辺移行して i γ μ ∂ μ ψ i − m ψ i = e A μ Q i γ μ ψ i {\displaystyle i\gamma ^{\mu }\partial _{\mu }\psi _{i}-m\psi _{i}=eA_{\mu }Q_{i}\gamma ^{\mu }\psi _{i}} とすれば左辺通常のディラック方程式右辺がディラック場と電磁場との相互作用項となる。 また4元電流密度は j μ ( x ) = − δ S m a t t e r [ ψ , A ] δ A μ ( x ) = ∑ j e Q j ψ ¯ j γ μ ψ j {\displaystyle j^{\mu }(x)=-{\frac {\delta S_{\mathrm {matter} }[\psi ,A]}{\delta A_{\mu }(x)}}=\sum _{j}eQ_{j}{\bar {\psi }}_{j}\gamma ^{\mu }\psi _{j}} である。

※この「ディラック場」の解説は、「量子電磁力学」の解説の一部です。
「ディラック場」を含む「量子電磁力学」の記事については、「量子電磁力学」の概要を参照ください。

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