ディラック測度の性質とは? わかりやすく解説

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ディラック測度の性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/24 03:07 UTC 版)

ディラック測度」の記事における「ディラック測度の性質」の解説

以下、δx は適当な可測空間 (X, Σ) において、一つ選んで固定した点 x を中心とするディラック測度を表す。 δx は確率測度であり、したがって有限測度である。 また、(X, T) は位相空間で、Σ が少なくとも X 上のボレル代数 σ(T) と同程度には細かいと仮定する。 δx が狭義正測度であるための必要十分条件は、位相 T がすべての空でない開集合に x が含まれるようなものであることである。例えば、自明な位相 {∅, X} の場合挙げられる。 δx が確率測度であることからは、局所有限測度でもあることもわかる。 ハウスドルフ位相空間 X にそのボレル代数併せて考えるとき、δx は内部正則測度であるための条件を満たすなぜならば、 {x} のような単集合は常にコンパクトであるからである。したがって δx はラドン測度でもある。 多く応用においてそうであるように、位相 T は十分細かく {x} が閉となるものと仮定する。このとき δx の台は {x} である(そうでない場合、supp(δx) は (X, T) における {x} の閉包をとる)。さらに、δx は台が {x} であるよう唯一つの確率測度である。 X が n-次元ユークリッド空間 Rn通常の σ-代数n-次元ルベーグ測度 λn を入れたものとするとき、δx は λn に関して特異である。実際Rn単純に A = Rn ∖ {x} と B = {x} に分解すれば、δx(A) = λn(B) = 0 が成立する

※この「ディラック測度の性質」の解説は、「ディラック測度」の解説の一部です。
「ディラック測度の性質」を含む「ディラック測度」の記事については、「ディラック測度」の概要を参照ください。

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