反対称化とは? わかりやすく解説

反対称性

(反対称化 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 21:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

反対称性(はんたいしょうせい)とは数学で、ある要素にある変換を施した結果が、元の要素に逆符号を付けたもの(実数でいえば絶対値が同じで正負が逆)と等しくなる、という性質をいう。対象分野によっては交代性(こうたいせい)または歪対称性(わいたいしょうせい)とも呼ばれる。このような要素を「その変換に対して反対称である」という。変換によって変化しない「対称性」に類似した性質であり、対称性・反対称性とも全くない「非対称性」とは異なる。反対称性の要素に変換を複数回施すと、元と同じになる。

  • 奇関数変数の反転に対して反対称である関数奇関数という。
  • 波動関数量子力学):空間反転操作によって逆符号になる波動関数を、反対称であるという(各座標軸の反転に対して奇関数であるということ)。それに対して空間反転により変化しない波動関数を対称という。これらで表現される電子軌道をそれぞれ、反対称性軌道・対称性軌道という。
    また、同種の複数のフェルミ粒子からなる系の全波動関数は、任意の2つの粒子の交換に対して反対称である。
  • 交代式f(x, y) = x2y2 のように、変数xyの交換操作によって逆符号になる式をいう。変数交換に対して反対称である。
  • 反対称行列・反対称テンソル:行列の要素に対する転置操作により、元の行列と逆符号になるような行列を、反対称行列(または交代行列)という。同様に添字の交換により元と逆符号になるテンソルを、反対称テンソルという。反対称テンソルの例として電磁テンソルなどがある。
  • 行列式:行列式は一般に、任意の2つの行または列の交換操作に対して反対称である。

関連項目


反対称化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/04 02:59 UTC 版)

ペンローズのグラフ記法」の記事における「反対称化」の解説

指数の反対称化は指数線を水平に横切る太い直線表される。 反対称化 E [ a b … n ] {\displaystyle E_{[ab\ldots n]}} (with E a b = E [ a b ] + E ( a b ) {\displaystyle {}_{E_{ab}=E_{[ab]}+E_{(ab)}}} )

※この「反対称化」の解説は、「ペンローズのグラフ記法」の解説の一部です。
「反対称化」を含む「ペンローズのグラフ記法」の記事については、「ペンローズのグラフ記法」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「反対称化」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「反対称化」の関連用語

反対称化のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



反対称化のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの反対称性 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのペンローズのグラフ記法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS