フェラーリ F40 Competizioneとは? わかりやすく解説

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フェラーリ・F40 コンペティツィオーネ

(フェラーリ F40 Competizione から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 15:30 UTC 版)

フェラーリ・F40 > フェラーリ・F40 コンペティツィオーネ
フェラーリ・F40 コンペティツィオーネ
概要
販売期間 1991年
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン位置 縦置きミッドシップ・縦置きミッション
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン ティーポF120B 2,936 cc V型8気筒 DOHC 4バルブ ツインターボ
最高出力 780 PS/8,100 rpm
変速機 5速MT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 2,450 mm
全長 4,485 mm
全幅 1,980 mm
全高 1,200 mm
車両重量 1,035 kg
その他
ブレーキシステム 前・後共にベンチレーテッドディスク式
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フェラーリ F40 コンペティツィオーネ (F40 Competizione)は、イタリアフェラーリ社が開発した自動車。1991年の第29回東京モーターショーに出展された。

F40 LMとコンペティツィオーネは公式的には同じ扱いを受けるが、ここではIMSAなどのレースに参戦したものを「LM」とし、サーキットユースを前提にコレクターに販売されたものを「コンペティツィオーネ」とする。

概要

世界の著名なフェラーリストのために、F40をベースに19台が限定生産された。ノーマルのF40に対する外観上の特徴は、フロントカウル上に大きく口を開けたラジエター冷却用のエアアウトレットと、リトラクタブルタイプから変更された丸型4灯式の埋め込みヘッドライト、リヤの可変式スポイラーを持つことである。

また、ノーマルのF40をコンペティツィオーネルックに改造する車体キットも様々なメーカーから発売されていた。

派生車種として、コンペティツィオーネに更に改良を加えたF40 GTE(グランツーリスモ・エヴォルツィオーネ)が存在する。

F40からの変更点

エクステリア

各所に追加されたエアダクト、大型化されたフロントリップスポイラー、固定式の前後牽引フック、室内外から操作できる消火システム・キルスイッチ、初期型に見られたはめ殺しスライド式のドアガラス(アクリル樹脂製)、エアダクトと一体化され小型になったサイドミラー、外部バッテリー接続用端子、車体右側のクイックチャージャー対応の燃料給油口(左側は排除。ノーマルのフタのみ)、フォーミュラ1譲りの大型ディフューザーなどが追加装備されている。

シャーシ

足回りはノーマルより更に軽量化され、ワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。他にもサスペンション各部の見直しによるグリップ力の強化や、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の搭載、パーキングブレーキの撤去(停車中は車輪止めが必須)といった改良が施された。

フェラーリ F40 Competizione
フェラーリ F40 Competizione
インテリア

元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外され、アクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。

運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。

シートも形状が見直され、ホールド性のアップが図られた。レーシングハーネス(シートベルト)もサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった。一方でシングルシーター化はされていない。

エンジン

「ティーポF120B」と呼ばれる、排気量2,936ccの90度V型8気筒DOHC32バルブ+ツインターボエンジンをミッドシップに縦置き配置するというレイアウトに変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478PS/7,000rpmから倍近い780PS/8,100rpm、最高速度も324km/hから381km/hに向上していた。

関連項目


フェラーリ・F40Competizione

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/30 22:13 UTC 版)

フェラーリ・F40 > フェラーリ・F40Competizione
フェラーリ・F40 Competizione
Competizione
販売期間 1991年
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン V8 DOHC 4バルブ ツインターボ
変速機 5速MT
駆動方式 MR(縦置きエンジン・縦置きミッション)
サスペンション 前・後共にダブルウィッシュボーン式
全長 4,485mm
全幅 1,980mm
全高 1,200mm
ホイールベース 2,450mm
車両重量 1,035kg
ブレーキシステム 前・後共にベンチレーテッドディスク式
-自動車のスペック表-

フェラーリ F40 Competizione (F40コンペティツィオーネ)とは、世界の著名なフェラーリストのために、イタリアフェラーリ社がフェラーリ F40をベースに限定10台のみ生産した車。1992年の第29回東京モーターショーに出展された。

ノーマルの F40 に対する外観上の特徴は、フロントカウル上に大きく口を開けたラジエター冷却用のエアアウトレットと、リトラクタブルタイプから変更された丸型4灯式の埋め込みヘッドライト、リヤの可変式スポイラーを持つことである。

また派生車種として、各部に改良を加えたF40 GTE(グラン・ツーリスモ・エヴォルツィオーネ)、さらにル・マン24時間レース仕様に改められたF40 LM等のバリエーションが存在する。さらに市販されたノーマル仕様のF40をコンペティツィオーネルックに改造する車体キットも様々なメーカーから軒並み発売されていた。

BPRグローバルエンデュランスGT選手権(FIA-GT選手権の母体となったシリーズ)、IMSAル・マン24時間レースなど、様々なカテゴリーのレースに於いて高い性能を発揮し、特にプライベーターに好まれたマシンである。

ノーマルF40からの変更点

エクステリア

各所に追加されたエアダクト、大型化されたフロントリップスポイラー、固定式の前後牽引フック、室内外から操作できる消火システム・キルスイッチ、初期型に見られたスライド式のドアガラス(アクリル製)、エアダクトと一体化され小型になったサイドリヤビューミラー、外部バッテリー接続用端子、車体右側のクイックチャージャー対応の燃料給油口(左側は排除。ノーマルのフタのみ)、F1譲りの大型ディフューザーなどが追加装備されている。

シャーシ

足回りはノーマルより更に軽量化され、しかもワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。パーキングブレーキを排除し(停車中は輪留めが必要であった)、サスペンション各部の見直しによるグリップ力を強化し、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の投入などが施された。

フェラーリ F40 Competizione
フェラーリ F40 Competizione
フェラーリ F40 Competizione
インテリア

元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外されアクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式なので、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに、当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。

シートも更に形状が見直され、ホールド性のアップが図られ、ハーネス(シートベルト)もサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった(シングルシートにはなっていない)。

エンジン

エンジンは、ミッドシップに縦置きされた「ティーポF120B」と呼ばれる、90度V型8気筒DOHC32バルブ+ツインターボエンジンで、総排気量2,936ccというレイアウトに大きな変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478PS/7,000rpmから実に倍近い780PS/8,100rpm、最高速度も324km/hから381km/hまで強化され、正にレーシングカーの領域にまで足を踏み入れることとなった。

関連項目


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