フェラーリ・F40 コンペティツィオーネ
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フェラーリ・F40 コンペティツィオーネ | |
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概要 | |
販売期間 | 1991年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドア クーペ |
エンジン位置 | 縦置きミッドシップ・縦置きミッション |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | ティーポF120B 2,936 cc V型8気筒 DOHC 4バルブ ツインターボ |
最高出力 | 780 PS/8,100 rpm |
変速機 | 5速MT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン式 |
後 | ダブルウィッシュボーン式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,450 mm |
全長 | 4,485 mm |
全幅 | 1,980 mm |
全高 | 1,200 mm |
車両重量 | 1,035 kg |
その他 | |
ブレーキシステム | 前・後共にベンチレーテッドディスク式 |
フェラーリ F40 コンペティツィオーネ (F40 Competizione)は、イタリアのフェラーリ社が開発した自動車。1991年の第29回東京モーターショーに出展された。
F40 LMとコンペティツィオーネは公式的には同じ扱いを受けるが、ここではIMSAなどのレースに参戦したものを「LM」とし、サーキットユースを前提にコレクターに販売されたものを「コンペティツィオーネ」とする。
概要
世界の著名なフェラーリストのために、F40をベースに19台が限定生産された。ノーマルのF40に対する外観上の特徴は、フロントカウル上に大きく口を開けたラジエター冷却用のエアアウトレットと、リトラクタブルタイプから変更された丸型4灯式の埋め込みヘッドライト、リヤの可変式スポイラーを持つことである。
また、ノーマルのF40をコンペティツィオーネルックに改造する車体キットも様々なメーカーから発売されていた。
派生車種として、コンペティツィオーネに更に改良を加えたF40 GTE(グランツーリスモ・エヴォルツィオーネ)が存在する。
F40からの変更点
- エクステリア
各所に追加されたエアダクト、大型化されたフロントリップスポイラー、固定式の前後牽引フック、室内外から操作できる消火システム・キルスイッチ、初期型に見られたはめ殺しスライド式のドアガラス(アクリル樹脂製)、エアダクトと一体化され小型になったサイドミラー、外部バッテリー接続用端子、車体右側のクイックチャージャー対応の燃料給油口(左側は排除。ノーマルのフタのみ)、フォーミュラ1譲りの大型ディフューザーなどが追加装備されている。
- シャーシ
足回りはノーマルより更に軽量化され、ワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤとO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。他にもサスペンション各部の見直しによるグリップ力の強化や、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の搭載、パーキングブレーキの撤去(停車中は車輪止めが必須)といった改良が施された。


- インテリア
元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外され、アクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。
運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。
シートも形状が見直され、ホールド性のアップが図られた。レーシングハーネス(シートベルト)もサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった。一方でシングルシーター化はされていない。
- エンジン
「ティーポF120B」と呼ばれる、排気量2,936ccの90度V型8気筒・DOHC32バルブ+ツインターボエンジンをミッドシップに縦置き配置するというレイアウトに変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478PS/7,000rpmから倍近い780PS/8,100rpm、最高速度も324km/hから381km/hに向上していた。
関連項目
フェラーリ・F40Competizione
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/30 22:13 UTC 版)
フェラーリ・F40 Competizione | |
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Competizione
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販売期間 | 1991年 |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドア クーペ |
エンジン | V8 DOHC 4バルブ ツインターボ |
変速機 | 5速MT |
駆動方式 | MR(縦置きエンジン・縦置きミッション) |
サスペンション | 前・後共にダブルウィッシュボーン式 |
全長 | 4,485mm |
全幅 | 1,980mm |
全高 | 1,200mm |
ホイールベース | 2,450mm |
車両重量 | 1,035kg |
ブレーキシステム | 前・後共にベンチレーテッドディスク式 |
-自動車のスペック表- |
フェラーリ F40 Competizione (F40コンペティツィオーネ)とは、世界の著名なフェラーリストのために、イタリアのフェラーリ社がフェラーリ F40をベースに限定10台のみ生産した車。1992年の第29回東京モーターショーに出展された。
ノーマルの F40 に対する外観上の特徴は、フロントカウル上に大きく口を開けたラジエター冷却用のエアアウトレットと、リトラクタブルタイプから変更された丸型4灯式の埋め込みヘッドライト、リヤの可変式スポイラーを持つことである。
また派生車種として、各部に改良を加えたF40 GTE(グラン・ツーリスモ・エヴォルツィオーネ)、さらにル・マン24時間レース仕様に改められたF40 LM等のバリエーションが存在する。さらに市販されたノーマル仕様のF40をコンペティツィオーネルックに改造する車体キットも様々なメーカーから軒並み発売されていた。
BPRグローバルエンデュランスGT選手権(FIA-GT選手権の母体となったシリーズ)、IMSA、ル・マン24時間レースなど、様々なカテゴリーのレースに於いて高い性能を発揮し、特にプライベーターに好まれたマシンである。
ノーマルF40からの変更点
- エクステリア
各所に追加されたエアダクト、大型化されたフロントリップスポイラー、固定式の前後牽引フック、室内外から操作できる消火システム・キルスイッチ、初期型に見られたスライド式のドアガラス(アクリル製)、エアダクトと一体化され小型になったサイドリヤビューミラー、外部バッテリー接続用端子、車体右側のクイックチャージャー対応の燃料給油口(左側は排除。ノーマルのフタのみ)、F1譲りの大型ディフューザーなどが追加装備されている。
- シャーシ
足回りはノーマルより更に軽量化され、しかもワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤとO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。パーキングブレーキを排除し(停車中は輪留めが必要であった)、サスペンション各部の見直しによるグリップ力を強化し、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の投入などが施された。
- インテリア
元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外されアクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式なので、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに、当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。
シートも更に形状が見直され、ホールド性のアップが図られ、ハーネス(シートベルト)もサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった(シングルシートにはなっていない)。
- エンジン
エンジンは、ミッドシップに縦置きされた「ティーポF120B」と呼ばれる、90度V型8気筒・DOHC32バルブ+ツインターボエンジンで、総排気量2,936ccというレイアウトに大きな変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478PS/7,000rpmから実に倍近い780PS/8,100rpm、最高速度も324km/hから381km/hまで強化され、正にレーシングカーの領域にまで足を踏み入れることとなった。
関連項目
「フェラーリ F40 Competizione」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は自分が信じられないほど金持ちでフェラーリを持っていると言ったが、私はすぐに彼の正体を見破った。
- 大学の門の前に真っ赤なフェラーリが停めてあるのを見て、アングリした。
- 自分の家を売ってまでフェラーリ欲しくないよ。
- 同社の会長は,「フェラーリに印象で負けない車を作ることを目指している。」と語った。
- しかし後に,小林選手はフェラーリのフェリペ・マッサ選手に抜かれてしまった。
- フェラーリのハイブリッド車がデビュー
- 3月7日から17日までのスイス・ジュネーブでの国際モーターショーで,イタリアの高級車メーカー,フェラーリが最新モデル「ラ・フェラーリ」を発表した。
- それはフェラーリ史上初の市販用ハイブリッド車だ。
- フェラーリはレースカーのエンジンと電気駆動システムを組み合わせた。
- ラ・フェラーリは3秒以内で時速0キロから100キロに到達できるが,それにもかかわらず同車は比較的二酸化炭素の排出量が少ない。
- ラ・フェラーリの価格は約1億2000万円の予定だ。
- フェラーリはラ・フェラーリを499台のみ販売する予定だが,すでに1000人以上がこの新しい車の購入を真剣に考えている。
- ハイブリッド車は環境に優しいイメージがあるが,フェラーリは,燃料効率や低い二酸化炭素排出量よりもラ・フェラーリの高い性能品質を強調している。
- フェラーリはその車がおもに高級スポーツカー愛好者に気に入られることを望んでいるのだ。
- その後,この切手はフランスの有名な切手収集家フィリップ・フォン・フェラーリ伯(はく)爵(しゃく)ら複数の持ち主の手に渡った。
固有名詞の分類
フェラーリの車種 |
フェラーリ・365GTC/4 フェラーリ・テスタロッサ フェラーリ・F40Competizione フェラーリ・328 フェラーリ・250TR |
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