ノーマルF40からの変更点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/30 22:13 UTC 版)
「フェラーリ・F40Competizione」の記事における「ノーマルF40からの変更点」の解説
エクステリア シャーシ 足回りはノーマルより更に軽量化され、しかもワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤとO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。パーキングブレーキを排除し(停車中は輪留めが必要であった)、サスペンション各部の見直しによるグリップ力を強化し、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の投入などが施された。 インテリア 元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外されアクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式なので、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに、当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。 シートも更に形状が見直され、ホールド性のアップが図られ、ハーネス(シートベルト)もサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった(シングルシートにはなっていない)。 エンジン エンジンは、ミッドシップに縦置きされた「ティーポF120B」と呼ばれる、90度V型8気筒・DOHC32バルブ+ツインターボエンジンで、総排気量2,936ccというレイアウトに大きな変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478PS/7,000rpmから実に倍近い780PS/8,100rpm、最高速度も324km/hから381km/hまで強化され、正にレーシングカーの領域にまで足を踏み入れることとなった。
※この「ノーマルF40からの変更点」の解説は、「フェラーリ・F40Competizione」の解説の一部です。
「ノーマルF40からの変更点」を含む「フェラーリ・F40Competizione」の記事については、「フェラーリ・F40Competizione」の概要を参照ください。
- ノーマルF40からの変更点のページへのリンク