348GTコンペティツィオーネ
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「フェラーリ・348」の記事における「348GTコンペティツィオーネ」の解説
1993年、イタリアスーパーカーGT選手権に参戦するためのホモロゲーションモデルとして、軽量化された348GT Competizioneが50台(右ハンドル8台含む)市販された。名前の通りサーキットユースを前提としたモディファイが施され、ツールキットなどの安全装置は、348チャレンジから引き継がれた。F40Evoluzioneから派生した大径のブレーキローターを収める為に18インチ化された5本スポークのスピードラインコンペティツィオーネホイール、レーシングサスペンションと排気システムを採用。エンジンの出力は7,000rpmで320PS、5,000rpmで324N⋅m(239lb⋅ft)のトルクで、F119Hエンジンでの標準的な後期348生産と一致していた。特別な機能には、50台のロットナンバー入りで特別にトリミングされたステアリングホイール、フェラーリ・F40に準じたケブラー構造のクロストリムのフルバケットシート、フロントバンパーとリアバンパー、ドア、インテリアトリムピースはカーボンケブラー複合材料に変更され、軽量ポリカーボネートリアウィンドウを特徴とし、さらにアルミ製シフトノブ、サイドシルのスカッフプレート、パッセンジャー側のフットパネル、ECUのカバーにもカーボン素材が使用され、エアコンや防音材は削除され、乾燥重量は1,180 kgになった。ギアボックスのファイナルドライブは、パフォーマンスを向上させるために25/27の比率に変更された。 完全な競技車である「348GTコンペティツィオーネ コルサ」が13台製作され、イタリアスーパーカーGT選手権でクラス2のタイトルを獲得した。
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