ピアノのための3つの小品 作品15とは? わかりやすく解説

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シュナーベル:ピアノのための3つの小品 作品15

英語表記/番号出版情報
シュナーベル:ピアノのための3つの小品 作品15Drei Klavierstücke op.15 op.15作曲年: 1906/1948年  出版年1907年  初版出版地/出版社: Dreililien-Verlag  献呈先: Willy Tiktin

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
狂詩曲 ハ長調 RhapsodieNo Data No Image
夜の光景 嬰ヘ短調 NachtbildNo Data No Image
ワルツ ハ長調-ヘ短調-変ロ長調-ヘ短調 WalzerNo Data No Image

作品解説

2010年9月 執筆者: 畑野 小百合

 第2曲と第3曲は1906年9月作曲され同年10月に第1曲も一応の完成見た新たなバージョンのための改訂は、後の1948年におそらくニューヨークにて施されたと考えられるシュナーベルウィーン晩年ブラームス親交結んだが、この作品にはブラームス的な性格随所見出される。この作品は、シュナーベル作品全体の中で初期最後に位置するものとして理解できるというのも、この作品以降シュナーベルは、調性小節線によって規定される拍節といった従来音楽秩序から自由な作品志向するうになるからだ。
 第1曲は若干挿入部を含む3部形式で、厳格な雰囲気をもつ両端部といくらか柔らか流動的な中間部から成る声部配置の仕方和声進行楽曲中の楽想標語等に、ブラームス通じ要素散見される。第2曲もA-B-A’から成る3部形式採用しているが、AとA’には徹底的に相反する発想標語付けられている点が興味深い一例としては、「ゆっくりと悲しげに」演奏されるよう指示されていた冒頭主題が、中間部の後に再帰する際には、「もとのテンポで、しかし激情的に」表現することが求められている。第3曲は小さな4つのワルツから成っており、その構成転調の方法一見自由で計算され楽節伸縮には、やはりブラームス強く想起させる部分がある。




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