ビゲロー商業用宇宙ステーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 00:58 UTC 版)
「ビゲロー・エアロスペース」の記事における「ビゲロー商業用宇宙ステーション」の解説
ビゲロー・エアロスペースでは、いくつかのモジュールを組み合わせて民間による宇宙ステーションを建設することを計画している。計画は民間による有人宇宙飛行の遅延からたびたび見直されているが、2018年現在では、2021年に地球低軌道に2機のBA 330を打ち上げるという構想が明らかにされている。2018年2月には、こうした宇宙ステーションの運用やサービスの販売を行う新会社ビゲロー・スペース・オペレーションズ (Bigelow Space Operations, BSO) も設立している。 同社の2010年当時の構想では、宇宙ステーションはサンダンサーとBA 330の二種類の膨張式モジュール、中央のドッキングノード(英語版)、推進装置、太陽電池アレイ、それに乗員用の宇宙船から構成されるとしていた。このころは、コンポーネントの最初の打ち上げは2014年に計画されており、ステーションの一部は2015年の早いうちにも利用可能となるとしていた。 ビゲローでは、9つのBA 330モジュールを設置した構成では、その居住空間は 100,000 cu ft (2,800 m3) にも達すると語っている。2010年10月、ビゲローは2機のサンダンサーと1機のBA 330からなる最初の構成について、スペース・コンプレックス・アルファ (Space Complex Alpha) という名称で言及している。 また、4機のBA 330からなるより大型の構成を スペース・コンプレックス・ブラボー (Space Complex Bravo) としており、2016年の打ち上げを目指すとしていた。 2010年10月、ビゲローは商業宇宙ステーションの施設の利用について、イギリス、オランダ、オーストラリア、シンガポール、日本、スウェーデン、の6つの国のクライアントと合意を結んだと発表した。2011年2月時点ではさらに増え7カ国となっている。 より昔の、2005年当時の構想では、世界初の宇宙ホテルとしてCSSスカイウォーカー (CSS Skywalker, Commercial Space Station Skywalker) という宇宙ステーションが計画されていた。スカイウォーカーは複数のノーチラス居住モジュール(後のBA 330)から構成されており、MDPM (Multi-Directional Propulsion Module) により、惑星間空間や月軌道への移動もできるとしていた。 2010年11月、ビゲローは市場の拡大が期待できるとして、将来的には10からそれ以上の宇宙ステーションを建設したいと述べた。
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