バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 20:31 UTC 版)
「iOS (アップル)」の記事における「バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下」の解説
2017年、一部のユーザー(主に旧機種利用者)から、iOSをアップデートしてからパフォーマンスが低下したとクレームが相次いだ。リチウムイオンバッテリーが劣化したiPhone 6/6Plus、6s/6s Plus、SEが突然のシステム強制終了(シャットダウン)を防ぐために、iOS10.2.1以降のバージョンでパフォーマンスを制限する機能を追加(iOS 11.2でこのサポートの対象をiPhone 7とiPhone 7 Plusに拡大)していたにもかかわらずユーザーに公表せず、バッテリーを交換すれば元のパフォーマンスに戻ることも公表しなかった。ユーザーは最新のiPhoneの買い替えを強いられたとして、アメリカ合衆国で訴訟問題に発展している。 2017年12月28日、バッテリーが劣化した iPhone の意図的なパフォーマンス低下について、アップルが問題の経緯と対策を説明するサポートページを公開した。 「古いiPhoneの買い換えを促すためではないか?」との非難については、「お客様による製品の買い替えを促すために、私たちが意図的にApple製品の寿命を縮めたり、お客様の体験が損なわれるようにしたことはこれまでに一度もなく、今後も決してない」として、強く否定した。 一方で、パフォーマンス低下は経年劣化したバッテリーによる突然のシステム強制終了を防ぐための仕組みだったが説明不足だったとして、ユーザーを失望させたことについて謝罪した。 信頼回復の為にAppleは、iPhone 6以降の端末でバッテリー交換が必要な場合、保証対象外の交換費用を2017年現在の8800円(79米ドル)から3200円(29米ドル)へ減額する措置をとった。この措置は2018年1月から12月まで実施された(保証対象ならば従来から無料)。 2018年早期のiOSアップデートで「バッテリー状態の表示を追加し性能に影響を与えているかどうか、ユーザーが把握できるようにする。電源管理についても改良を続ける」と公表した。 iOS 11.3にて、バッテリーの状態(ベータ)オプションが追加された。 iOS 12では「バッテリーの状態」からベータ版の表記がなくなり、バッテリーの使用状況をグラフで視覚的に確認できるアップデートが提供された。 iOS 12.1にて、サポートの対象をiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xに拡大。
※この「バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下」の解説は、「iOS (アップル)」の解説の一部です。
「バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下」を含む「iOS (アップル)」の記事については、「iOS (アップル)」の概要を参照ください。
バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:38 UTC 版)
「iOS」の記事における「バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下」の解説
2017年、一部のユーザー(主に旧機種利用者)から、iOSをアップデートしてからパフォーマンスが低下したとクレームが相次いだ。リチウムイオンバッテリーが劣化したiPhone 6/6Plus、6s/6s Plus、SEが突然のシステム強制終了(シャットダウン)を防ぐために、iOS10.2.1以降のバージョンでパフォーマンスを制限する機能を追加(iOS 11.2でこのサポートの対象をiPhone 7とiPhone 7 Plusに拡大)していたにもかかわらずユーザーに公表せず、バッテリーを交換すれば元のパフォーマンスに戻ることも公表しなかった。ユーザーは最新のiPhoneの買い替えを強いられたとして、アメリカ合衆国で訴訟問題に発展している。 2017年12月28日、バッテリーが劣化したiPhoneの意図的なパフォーマンス低下について、Appleが問題の経緯と対策を説明するサポートページを公開した。 「古いiPhoneの買い換えを促すためではないか」との非難については、「お客様による製品の買い替えを促すために、私たちが意図的にApple製品の寿命を縮めたり、お客様の体験が損なわれるようにしたことはこれまでに一度もなく、今後も決してない」として、強く否定した。 一方で、パフォーマンス低下は経年劣化したバッテリーによる突然のシステム強制終了を防ぐための仕組みだったが説明不足だったとして、ユーザーを失望させたことについて謝罪した。 信頼回復のためにAppleは、iPhone 6以降の端末でバッテリー交換が必要な場合、保証対象外の交換費用を2017年現在の8,800円(79米ドル)から3,200円(29米ドル)へ減額する措置をとった。この措置は2018年1月から12月まで実施された(保証対象ならば従来から無料)。 2018年早期のiOSアップデートで「バッテリー状態の表示を追加し性能に影響を与えているかどうか、ユーザーが把握できるようにする。電源管理についても改良を続ける」と公表した。 iOS 11.3にて、バッテリーの状態(ベータ)オプションが追加された。 iOS 12では「バッテリーの状態」からベータ版の表記がなくなり、バッテリーの使用状況をグラフで視覚的に確認できるアップデートが提供された。ただし、iPhone5sではアップデートを適用してもこの機能がサポートされない。 iOS 12.1にて、サポートの対象をiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xに拡大。
※この「バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下」の解説は、「iOS」の解説の一部です。
「バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下」を含む「iOS」の記事については、「iOS」の概要を参照ください。
- バッテリーの劣化による意図的なパフォーマンス低下のページへのリンク