ハマースミス・アンド・フラム区とは? わかりやすく解説

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ハマースミス‐アンド‐フラム【Hammersmith and Fulham】

読み方:はまーすみすあんどふらむ

英国首都ロンドン西部テムズ川北側にある行政区インナーロンドン構成するロンドン特別区一つ


ハマースミス・アンド・フラム区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 18:52 UTC 版)

ハマースミス・アンド・フラム区
London Borough of Hammersmith and Fulham
ロンドン自治区

グレーター・ロンドン内における区の位置
地位ロンドン自治区
主権国家 イギリス
構成国 イングランド
リージョンロンドン
典礼カウンティグレーター・ロンドン
設置1965年4月1日
区役所所在地ハマースミス キング・ストリート
行政
 • 種別ロンドン区
 • 議会ハマースミス・アンド・フラム・ロンドン区議会
 • 統治体制リーダーと内閣制 (労働党)
 • 首長Mercy Umeh
 • ロンドン議会議員Tony Devenish (West Central区選出)
 • 英国議会下院議員Greg Hands (Con),
Andy Slaughter (Lab)
 • 欧州議会ロンドン選挙区
面積
 • 計16.40 km2
域内順位313位(全317地域中)
人口(2018年中期推計値)
 • 計185,426人
 • 順位101位(全317地域中)
 • 密度11,000人/km2
 • 民族構成[1]人口密度44.9% イギリス系白人
3.5% アイルランド系白人
0.1% ジプシー系白人又はアイリッシュ・トラベラー
19.6% その他の白人
1.5% 白人とカリブ系黒人の混血
0.8% 白人とアフリカ系黒人の混血
1.5% 白人とアジア系の混血
1.7% その他の混血
1.9% インド系
0.9% パキスタン系
0.6% バングラデシュ系
1.7% 中国系
4% その他のアジア系
5.8% アフリカ系黒人
3.9% カリブ系黒人
2.1% その他の黒人
2.9% アラブ系
2.7% その他の民族
等時帯GMTUTC+0
 • 夏時間(DSTBSTUTC+1
郵便コードNW, W, SW
市外局番020
ONSコード00AN
GSSコードE09000013
警察機関ロンドン警視庁
消防機関ロンドン消防局
ウェブサイトwww.lbhf.gov.uk

ハマースミス・アンド・フラム・ロンドン自治区(ハマースミス・アンド・フラム・ロンドンじちく、: London Borough of Hammersmith and Fulham)は、イングランドロンドン西部にあるロンドン自治区の一つで、インナー・ロンドンの一部を構成する。1963年ロンドン政府法により設置された [2]:5 。区の自治主体はハマースミス・アンド・フラム・ロンドン自治区議会英語版である。区東側は、ケンジントン・アンド・チェルシー区と接する。チェルシーFCフラムFCクイーンズ・パーク・レンジャーズFCの3つのプロサッカークラブの本拠地としても知られる。

地理

東側でケンジントン・アンド・チェルシー区、西側で北から順にイーリング区ハウンズロー区リッチモンド・アポン・テムズ区、南側でワンズワース区、北側でブレント区と隣接する。

地区

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  • チェルシー・ハーバー (Chelsea Harbourケンジントン・アンド・チェルシー区に一部跨がる。ブロンプトンチェルシー、テムズ対岸バタシーに隣接している)
    • 元はフラムのパリッシュ小教区)であるサンズ・エンド(Sands End)という場所で、17世紀後半に建てられたサンドフォード・マナー・ハウス(en, 現在は事務所フロア用ビルに用いられている)に国王チャールズ2世公妾ネル・グウィンが居住していたことで知られている[3]。しかし19世紀初めガス会社に土地を転用され、ヴィクトリア朝期には英国国鉄の前身会社に汽車用の石炭置き場にされた。そのため一部で土壌汚染も激しかったが、1986年から複合用途開発地区に指定されマリーナなどを完備する洗練された地区になった。
  • サンズ・エンド (Sands End)
  • フラム (Fulham)
    • 区の中央から南側の地区。東西にキングズ・ロードが名を改めニュー・キングズ・ロードがパトニー・ブリッジ(パトニー橋)界隈まで走る。
  • ハーリンガム (Hurlingham (fr))
    • フラムの西側にある地区。テムズ河岸パトニー・ブリッジ(パトニー橋)の東側界隈。テムズ川に面するスポーツセンターでポロの国際機関の一つザ・ハーリンガム・クラブ (The Hurlingham Club) や公園がある。
  • パーソンズ・グリーン (Parsons Green)
    • フラム内の公園、及びその界隈一帯の名称。
  • ウォラム・グリーン (Walham Green)
    • フラムないしウェスト・ブロンプトン界隈にある一帯の名称。
  • ウェスト・ケンジントン (West Kensington、ケンジントン・アンド・チェルシー区に一部跨がる)
    • ハマースミスやバロンズ・コートを北に、フラムのテムズ川河岸パトニー・ブリッジ(パトニー橋)西側にあるフラム・パレス(en)を南西に、隣区ケンジントン&チェルシー区のホランド・パークやアールズ・コート、ウェスト・ブロンプトン界隈を東にした一帯の総称。
  • バロンズ・コート (Baron's Court (fr))
    • 区の中央部にある住宅街。
  • ハマースミス (Hammersmith)
    • 区の中央から北側地区。ホワイト・シティやシェパーズ・ブッシュは北西側にある。
  • ブルック・グリーン (Brook Green)
    • 区の中央部にある公園、及びその界隈の名称。
  • シェパーズ・ブッシュ (Shepherd's Bush)
  • ホワイト・シティ (White City)
  • オールド・オーク・コモン(Old Oak Commonブレント区ハールズデン (Harlesden) に隣接している)
    • 区の北西端にある一帯の名称。大型の鉄道車両基地 (en) がある。隣接パーク・ロイヤル(Park Royal, ブレント区とイーリング区に跨がる地区)地区と共に都市再開発地区にあたり、その潜在性から "ウェスト・ロンドンのカナリーワーフ" と呼ばれている。南側に、かつてロンドン空襲時に補助地方義勇軍が活動した大型平原スペースないし公園ウォームウッド・スクラブス (en) や、ウォームウッド監獄 (en, 男性監獄) などがあり、ホワイト・シティ地区に至る。
  • コレッジ・パーク(College Park、ブレント区及びケンジントン・アンド・チェルシー区ノッティング・ヒル北側界隈に跨がるケンサル・グリーン (Kensal Green) に隣接している)
    • 区の最北端にある大型公園、及びその一帯の名称。
  • イースト・アクトン (East Actonイーリング区に隣接している)

人口統計

経済

2008年10月、シェパーズ・ブッシュ界隈のホワイト・シティには、豪州不動産企業ウェストフィールド・グループが所有展開するショッピングモール「ウェストフィールド・ロンドン」(en) が開業した。ホワイト・シティは、もとは、長年の宿敵関係から英仏協商が締結されたのを記念として1908年に英仏博覧会 (en) が開催されたのを手始めに、その後も1908年ロンドンオリンピックや1910年日英博覧会などが開催された地になる(詳細は「英語版の該当箇所」を参照)。

その後、界隈の土地不動産は「ブラウンフィールド」として手つかずだったり紆余曲折を経て、大型商業施設ウェストフィールドの開業に伴い、ケンジントン・ハイ・ストリート (en) など付近界隈の主要商業地にも激震が走った。対抗策としてショッピングがしやすくなるよう道路のレイアウトを変更するなどの試みが為されている。

また、同ホワイト・シティにはホワイトシティ・スタジアムが1985年に閉鎖された跡地にBBCテレビジョンセンターがある。2012年1月には、イラン航空が区内にオフィスを構えた。

ハマースミス&フラム特別区に拠点を置く企業を以下に示す。

スポーツ

毎年6月下旬にクイーンズ・クラブ選手権が実施される、テニススカッシュ等のスポーツセンターであるクイーンズ・クラブ (Queen's Club) が、ウェスト・ケンジントンにある。

また、ポロの世界的機関の一つであり、バックギャモンチェスブリッジローンボウルズクリケットクロッケーボウリングの元祖スキットルズ (en)、テニス、スカッシュ等のスポーツセンターであるザ・ハーリンガム・クラブ (The Hurlingham Club) が、フラムにある。

サッカーチームでは、共にプレミアリーグに所属するチェルシーFCフラムFCEFLチャンピオンシップに所属するクイーンズ・パーク・レンジャーズFCが、同区内を本拠地としている。

ラグビーチームでは、ハマースミス・アンド・フラムRFC (Hammersmith & Fulham RFC) が30年以上にわたって区内で活動し、男性・女性チームがある。

この他に、公営・民間のテニスコートが区内にいくつかあり、テムズ川ではボート競技が行われている。

教育

関係者

出身者

居住その他ゆかりある人物

関連項目

脚注

  1. ^ 2011 Census: Ethnic group, local authorities in England and Wales, Office for National Statistics (2012). 2011年の国勢調査に使われた設問などについては、英語版Classification of ethnicity in the United Kingdomを参照。
  2. ^ 阿部孝夫 "先進諸国における地方自治システム" 『地域政策研究』第2巻 第1・2合併号 高崎経済大学地域政策学会 1999年10月 2018年6月21日閲覧
  3. ^ Sands End - Hidden London”. hidden-london.com. 2023年3月9日閲覧。
  4. ^ Harrods Careers. Harrods. Retrieved on 17 October 2020. "68 Hammersmith Rd, Hammersmith, London W14 9YW"
  5. ^ "Our company information Archived 2008年12月31日, at the Wayback Machine.." Virgin Group. Retrieved on 14 January 2009. "The School House 50 Brook Green London, W6 7RR England"
  6. ^ 2011年にスウェーデンルンドに移転し、さらに東京に移転した。
    "Sony Ericsson at a glance.(Telefonaktiebolaget LM Ericsson)(Sony Corp.)(Brief Article)." Employee Benefits. 2 March, 2005. Retrieved on November 18, 2009.
  7. ^ "Iberia Airlines." Latin American Travel Association. Retrieved on 6 September 2011. "Contacto Iberia House 10 Hammersmith Broadway London W6 7AL Reino Unido"
  8. ^ "ロンドン 都市別安全情報 航空会社" (一社) 日本海外ツアーオペレーター協会
  9. ^ "ANA City Offices/Ticketing Offices Europe." 全日本空輸. Retrieved on 22 December 2008. "London Office 4th floor, Hythe House 200 Shepherds Bush Road London W6 7NY"
  10. ^ "Ward Boundaries Archived 2009年3月19日, at the Wayback Machine.." London Borough of Hammersmith and Fulham. Retrieved 22 December 2008.
  11. ^ "Legal Information - (EU) Archived 2009年9月12日, at the Wayback Machine.." South African Airways. Retrieved on 20 September 2009.
  12. ^ "IranAir moves to new offices." (Archive) Iran Air. Retrieved on 29 February 2012. "177-179 Hammersmith Road, London, W6 8BS"
  13. ^ "News from Iran Air." (Archive) Iran Air UK. Retrieved on 29 February 2012.
  14. ^ Denny, Barbara. (1997) Fulham Past, London: Historical Publications, p.77-78, ISBN 0 948667 43 5
  15. ^ William De Morgan and the Arts & Crafts Movement”. Antique Marks. 2023年3月9日閲覧。
  16. ^ New neighbours for Harbour celebs”. London Evening Standard (2012年4月5日). 2023年3月9日閲覧。
  17. ^ Moving on: Healthy takings”. The Sunday Times. 2015年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月9日閲覧。
  18. ^ The beautiful game”. London Evening Standard (2012年4月5日). 2023年3月9日閲覧。
  19. ^ Lee, Christopher (2003). Lord of Misrule: The Autobiography of Christopher Lee. London: Orion Publishing Group. p. 21-23. ISBN 978-0-7528-5770-1 

外部リンク



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