ハニーブラック【ハニーブラック】(果樹)
登録番号 | 第3944号 | |
登録年月日 | 1994年 3月 14日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | ハニーブラック よみ:ハニーブラック | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山根弘康 栗原昭夫 山田昌彦 永田賢嗣 吉永勝一 岸光夫 松本亮司 小澤俊治 角利昭 平林利郎 角谷真奈美 佐藤明彦 平川信之 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「巨峰」の自殖実生から選抜・育成されたもので,果房は中,果粒が青黒,短楕円形で極大粒の,育成地(広島県豊田郡安芸津町)において8月末に成熟する早生種である。 樹の大きさは大,樹勢は強,枝梢の太さは太である。成葉葉身の形は五角形,裂片数は5片,葉柄裂刻の一般的な形は開く,上裂刻の形は閉じる,深さは中位,葉の大きさは中,成葉上面の色は濃緑,下面の色は淡灰,葉柄の色は淡紅,成葉上面の光沢は無,葉柄の主脈に対する長さは短である。花穂の大きさは大,花性は両性,果房の形は有岐円錐,大きさは中(350g程度),粒着の粗密は粗である。果粒の形は短楕円,大きさは極大( 10g程度),果皮の色は青黒,厚さは厚,果皮と果肉の分離性はやや難である。果肉の色は不着色,肉質は中間,甘味は高(糖度23度程度),酸味は少,香気はフォクシー,果汁の多少は中である。種子の数及び形は中,大きさは大である。開花期は中,成熟期は早で,育成地において8月末,花振いの多少及び無核果粒の混入は多,裂果の多少は無,果梗の強さ及び果梗と果粒の分離は中,果実の日持ちは短である。 「巨峰」と比較して,果粒の形が短楕円であること,甘味が高いこと,裂果が少ないこと等で,「紫玉」と比較して,果皮と果肉の分離が難であること,果汁が少ないこと等で,「早伊錦」と比較して,甘味が高いこと,果汁が少ないこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和47年に農林省園芸試験場安芸津支場(広島県豊田郡安芸津町(現農林水産省果樹試験場安芸津支場)において「巨峰」を自家授粉し,得られた自殖実生を翌年は種,50年初結実,以後特性の調査を行って1次選抜,61年から「ブドウ安芸津12号」の系統名で系統適応性検定試験を行ってきたもので,平成4年度農林水産省育成農作物新品種となった。 |
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