ハインリヒ7世_(神聖ローマ皇帝)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ハインリヒ7世_(神聖ローマ皇帝)の意味・解説 

ハインリヒ7世 (神聖ローマ皇帝)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 05:36 UTC 版)

ハインリヒ7世Heinrich VII., 1275年 - 1313年8月24日)はルドルフ1世から続く4代目の非世襲ローマ王(ドイツ王、在位:1308年 - 1313年[注釈 1]、そして正式な皇帝として戴冠するためのイタリア出兵を百年ぶりに達成したイタリア王エンリーコ7世(戴冠:1311年1月6日)、神聖ローマ皇帝(戴冠:1312年6月29日[注釈 2][注釈 3]。神聖ローマ帝国はまだドイツに限定されていない中世的・普遍的キリスト教帝国の理念を残しており皇帝はローマで教皇によって戴冠する習わしだったが、当時はアヴィニョン捕囚期でローマに教皇がいなかったため、道中で連れてきた皇帝派の枢機卿三人の手で戴冠している。


注釈

  1. ^ ローマ王は帝位の前提となった東フランク王位から改称された王号。現代から見れば実質ドイツ王だが、当時国家・地域・民族としてのドイツは成立途上である。またイタリアブルグントへの宗主権を備える。
  2. ^ 「7世」はドイツ王(東フランク王)としてハインリヒ1世から数えた数字で、皇帝としては6人目のハインリヒ。さらにフリードリヒ2世の嫡子だった反乱を起こし廃位されたローマ王ハインリヒを数えない数字のため、ローマ王としては8人目のハインリヒ
  3. ^ 「神聖ローマ皇帝」は歴史学的用語で実際の称号ではない。

出典

  1. ^ 成瀬 他、p. 297
  2. ^ 鈴本、p. 17
  3. ^ Lexikon des Mittelalters. Bd. IV. München/Zürich: Artemis 1989 (ISBN 3-7608-8904-2), Sp. 2048.
  4. ^ Lexikon des Mittelalters. Bd. IV. München/Zürich: Artemis 1989 (ISBN 3-7608-8904-2), Sp. 2047-2048.
  5. ^ 鈴本、p. 16 - 17
  6. ^ 鈴本、p. 24
  7. ^ 成瀬 他、p.298
  8. ^ 菊池、p. 144
  9. ^ Kaiser Heinrichs Romfahrt. Die Bilderchronik von Kaiser Heinrich VII. und Kurfürst Balduin von Luxemburg 1308-1313. Mit einer Einleitung und Erläuterungen herausgegeben von Franz-Josef Heyen. Deutscher Taschenbuch Verlag 1978 (ISBN 3-423-01358-3), S. 122.
  10. ^ 鈴本、p. 31 - 32
  11. ^ Kaiser Heinrichs Romfahrt. Die Bilderchronik von Kaiser Heinrich VII. und Kurfürst Balduin von Luxemburg 1308-1313. Mit einer Einleitung und Erläuterungen herausgegeben von Franz-Josef Heyen. Deutscher Taschenbuch Verlag 1978 (ISBN 3-423-01358-3), S. 35.


「ハインリヒ7世 (神聖ローマ皇帝)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハインリヒ7世_(神聖ローマ皇帝)」の関連用語

ハインリヒ7世_(神聖ローマ皇帝)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハインリヒ7世_(神聖ローマ皇帝)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハインリヒ7世 (神聖ローマ皇帝) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS