ネットワークの相互接続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 15:15 UTC 版)
「インターネットワーキング」の記事における「ネットワークの相互接続」の解説
インターネットワーキングは異なる種類のネットワーク・トポロジーの接続手段として始まったが、2つ以上のLANを何らかのWANで相互接続するという需要が高まり、広く使われるようになった。インターネットワークは元々はcatenetという用語で呼ばれていた。現在では Personal Area Network などの異なる種類のコンピュータネットワーク間の相互接続を含む概念になっている。インターネットの先駆けとなったARPANETでの個々のネットワーク間の接続に使われるネットワーク要素をゲートウェイと呼んでいたが、今では違う意味でも使われる用語になっているため、若干問題がある語法になっている。今ではインターネットワーキングのゲートウェイをインターネットルーターと呼ぶ。 企業内などでよく行われる別の種類のネットワークの相互接続法として、ネットワークモデルのデータリンク層、すなわちTCP/IP論理インタフェースより下層のハードウェアに近い層で行う相互接続がある。そういった相互接続には、ネットワークブリッジやスイッチングハブといった機器を使う。これを間違ってインターネットワーキングと呼ぶこともあるが、そうして構成されたシステムは単なる1つの大きなサブネットワークでしかなく、Internet Protocol などのインターネットワーキング・プロトコルをそういった機器で処理する必要はない。しかし、単一のコンピュータネットワークをセグメントに分割し、ルーターでセグメント毎のトラフィックを論理的に分割することでインターネットワーク化することもある。 Internet Protocol は信頼できない(保証されない)パケットサービスをネットワークをまたいで提供するよう設計されている。このアーキテクチャによって途中のネットワーク機器がネットワークの何らかの状態を管理する必要性を排除している。その代わり、信頼性を保証する機能は個々の通信セッションの端点が担っている。データを確実に転送するため、アプリケーションは Transmission Control Protocol (TCP) などの適切なトランスポート層プロトコルを使用する必要があり、それによって信頼できるストリームを提供する。一部のアプリケーションはもっと単純なコネクションレスのトランスポート層プロトコル User Datagram Protocol (UDP) を使い、信頼性よりもリアルタイム性を必要とするストリーミングやビデオチャットなどに利用している。
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