ニシキベラとは? わかりやすく解説

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にしき‐べら【錦遍羅】

読み方:にしきべら

ベラ科海水魚全長20センチ、背は緑色に紅褐色斑紋があり、腹は藍色紅色縦帯が1本ある。本州中部から沖縄にかけて分布あおべら


錦倍良

読み方:ニシキベラ(nishikibera)

ベラ科海水魚

学名 Thalassoma cupido


ニシキベラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 08:37 UTC 版)

ニシキベラ
Thalassoma cupido
成魚(上)と稚魚(下)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ベラ亜目 Labroidei
: ベラ科 Labridae
亜科 : カンムリベラ亜科 Corinae
: ニシキベラ属 Thalassoma
: ニシキベラ T. cupido
学名
Thalassoma cupido
(Temminck et Schlegel1845)
シノニム
  • Julis cupido
    Temminck et Schlegel, 1845
和名
ニシキベラ
英名
cupid wrasse

ニシキベラ学名Thalassoma cupido)は、スズキ目ベラ科ニシキベラ属の1に分類される魚類海水魚

分布

太平洋西部の、日本本州中部以南から朝鮮半島沿海、台湾沿海までの海域。インド洋東部。

形質

体長は約20センチメートル。体色は非常に派手で特徴的である。背面は緑色、腹面は藍色で、体側には暗赤色の縦帯が伸びる。眼のまわりには紅褐色の斑紋がある。背鰭臀鰭尾鰭は青色であるが、それぞれに暗色の横帯がある。

沿岸の岩礁に生息する。

近縁種

人間との関係

食用

ササノハベラキュウセンなど、同じベラ科で大きめの魚は、西日本では美味しい食用魚として知られており、高級魚というイメージがある[2]。ニシキベラも味については同じで、美味な魚である[2]。日本の瀬戸内地方では食用にしており、剥がしにくい硬いをそのまま利用して蒸し焼きにし、皮と鱗を一緒に剥がしながら中身を食べる[2]。身のほぐれが良いのも特徴の一つで、“野食ハンター”茸本朗はこれに近い食感を「アジ干物の身のほぐれの良さ」に例えた[2]東日本では、西日本とは違ってベラの仲間の味の良さが全く知られておらず、また、熱帯魚のように派手な体色が「食べ物として美味しくない」という日本人にありがちな先入観も手伝ってか、むしろ不味いと思われており、全く食べられていない[2]。ただ、美味しいと言ってもニシキベラは小魚である。そのせいで商業ベースには乗らず、ほとんどの地域では利用されない[2]。当然、積極的に漁獲されることも無い[2]

観賞用

色が鮮やかなので飼育されることがある。

参考文献

脚注

出典

外部リンク



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