カンムリベラ亜科 Corinae
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:57 UTC 版)
「ベラ」の記事における「カンムリベラ亜科 Corinae」の解説
ニシキベラ属 Thalassomaニシキベラ Thalassoma cupido - 全長20センチメートル。ホンベラによく似ているが腹部が青い。 ソメワケベラ属 Labroidesホンソメワケベラ Labroides dimidiatus - 体長12センチメートル。体側に黒い縦帯がある。他の魚の口や体表の掃除をすることで有名である。 カンムリベラ属 Corisムスメベラ Coris picta - 体長18センチメートル。体側に黒い縦帯がある。 ササノハベラ属 Pseudolabrusホシササノハベラ Pseudolabrus sieboldii - 体長20センチメートル。以前はアカササノハベラ P. eoethinus と同種と考えられており、ササノハベラ P. japonicus という名称が与えられていた。両者とも体色は褐色だが、アカササノハベラは名の通り赤みが強い。また、アカササノハベラにはホシササノハベラの体側に見られる白い斑がはっきりしないことや、眼の下から後方に伸びる黒褐色の縞が胸びれまで伸びていることなどがあげられる。外洋に面した防波堤などでよく釣れる、釣り人にはおなじみの魚である。 オハグロベラ属 Pteragogusオハグロベラ Pteragogus aurigarius - 琉球列島をのぞく千葉県・新潟県以南に分布し沿岸の藻場や岩礁域に多い。 キュウセン属 Parajulisキュウセン Parajulis poecilepterus - 日本の本州以南に広く分布し、岩礁と砂底が入り混じったような環境に多い。メスは体長20センチメートルほどで体色は黄褐色で、オスは体長30センチメートル以上になり、体色は黄緑色をしている。成長するにつれメスからオスへ性転換すると考えられている。オスメスとも赤い点線が縦に数本はいり、目から尾びれまでと背びれの根もとに黒い線が走っている。夜や冬は砂にもぐって休眠するため、釣りは日中に行われる。関東ではあまり食用にしないが、関西では好まれ、高値で取引される。特に刺身が珍味であり喜ばれる。 ホンベラ属 Halichoeresホンベラ Halichoeres tenuispinnis - 体長13センチメートル。体色は緑が主体でニシキベラに似ているが、色が薄くまた、赤い色をしている。ベラのなかではキュウセンやニシキベラと並んで温帯域に適している。
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