ドライブインの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 05:09 UTC 版)
「ドライブインシアター」の記事における「ドライブインの誕生」の解説
ドライブインシアターは、アメリカ合衆国のニュージャージー州カムデン(フィラデルフィア郊外)で代々化学工場を経営するリチャード・ホリングスヘッド・ジュニア(Richard M. Hollingshead, Jr.)が発明した。1932年、ホリングスヘッドは自宅の車道で映画の野外上映のテストを行った。裏庭の樹にスクリーンを釘打ちし、1928年型コダック製映写機を自動車のフードに載せ、スクリーンの後ろに無線機を置いて、自分の乗った車の窓を上げ下げしながら音量を確かめた。また彼は車道に敷かれたブロックを使い、どの車からもスクリーンがはっきり見えるための駐車区画の大きさと配置を確認した。試験を重ねた彼は1932年8月6日に特許出願を行い、1933年5月16日に特許(U.S. Patent 1,909,537)が与えられた(この特許は17年後、デラウェア地方裁判所で無効を宣告されている)。 1933年6月6日、ホリングスヘッドの経営するドライブインシアターがニュージャージー州カムデン郡のペンソーケン(Pennsauken)のアドミラル・ウィルソン通りで開業した。彼はこのとき「どんなに子供が騒がしくても気にせず家族みんなでお越しいただけます」と宣伝している。この劇場はわずか3年間で閉館したが、1934年以後、全米の他の州や都市でドライブインシアターが次々と開業した。
※この「ドライブインの誕生」の解説は、「ドライブインシアター」の解説の一部です。
「ドライブインの誕生」を含む「ドライブインシアター」の記事については、「ドライブインシアター」の概要を参照ください。
- ドライブインの誕生のページへのリンク