スカルラッティ, ドメニコとは? わかりやすく解説

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スカルラッティ, ドメニコ

【英】:Scarlatti, Domenico
[イタリア]  1685~1757

2012年2月 執筆者: 丸山 瑶子

 スカルラッティ 鍵盤のためのソナタ 作品概説


作曲年代史料について
スカルラッティ555曲のソナタ自筆譜失われており、現在の最も主要な一次史料ヴェネツィアパルマ所在相当数筆写譜である。スペイン女王マリア・バルバラの所有物だったと考えられているヴェネツィア筆写譜全15冊には496曲が収められている。そのうち巻号が付され13冊は1752~57年に、残りの2冊は1742年1749年由来する同じくスペイン伝来とされるパルマ筆写譜は46315巻から成りヴェネツィア筆写譜の第1~13巻までの全曲加え、他の一次史料にない作品を含む点で重要視されている(カークパトリック監修によりファクシミリ版出版)。パルマ筆写譜集の大部分筆跡は、ヴェネツィア筆写譜の第1~13巻と同じである。

執筆者: 実方 康介

J.S.バッハヘンデル同年イタリア生まれた父親ナポリ楽派創始者として重要視される作曲家アレッサンドロ・スカルラッティ少年時代に始まる音楽活動前半期オペラ教会音楽主な作品である。500余曲を数える「ソナタ」は後半生ポルトガル王女マリア=バルバラ(後にスペイン王妃)の教育目的作曲され練習曲である。急速な同音連打大きな跳躍進行など、当時としては極めて斬新な鍵盤音楽演奏技巧開発したスカルラッティの「ソナタ」は主にチェンバロ弾かれることを想定して作られたものであり、現代ピアノで弾く際には、ピアノ音楽への「翻訳」を行なうセンスが必要となろう。なお、ほとんどが単一楽章で短い曲であるため、ピアニストのアンコールピースとして演奏されることも多い。

ピアノ独奏曲



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