ドイツのアウトノーメ運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 05:36 UTC 版)
「オートノミズム」の記事における「ドイツのアウトノーメ運動」の解説
西ドイツにおいては、1970年代後半に最もラディカルな政治的左翼を指してアウトノーメ(ドイツ語: Autonome)という言葉が使われた。これに属する個人は、当時の社会運動の実質すべての行動、とりわけ反原発デモおよび空港滑走路建設反対運動に参加した。ハンブルクのハーフェンシュトラー(ドイツ語版)のような警察からのスコッターの防衛も、アウトノーメ運動の主要な任務であった。1960年代オランダのアナキスト・アウトノーメン運動も同様にスコッターに注力していた。 アウトノーメの戦略は通常過激派であり、バリケード封鎖や警察への投石・火炎瓶投擲も含まれていた。1980年代の最も強力だった時期には、少なくとも1度は警察は現場から逃走した。 黒い服・スキーマスクにヘルメットというその服装から、アウトノーメはドイツのメディアからシュワルツブロックと呼ばれ、この戦術はのちのブラック・ブロックと類似している。1989年にドイツにおけるデモ規制関連法が改正され、ヘルメットやパディングといった防具や顔を覆うものの着用が禁止された。 今日では、ドイツのアウトノーメの領域は大幅に縮小し、主に反ファシスト行動、エコロジー、難民との連帯、フェミニズムに注力している。より大規模な過激派グループはイタリアやスイスにおいて活動を継続している。
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