ドイツのPZB90と既存システムとの共通点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 09:09 UTC 版)
「列車点制御装置」の記事における「ドイツのPZB90と既存システムとの共通点」の解説
PZB90はドイツで普遍的に活用される、マイクロプロセッサ形態の電磁誘導方式列車点制御装置(Induktive punktförmige Zugbeeinflussung)である。名称はブレーキ作動プログラムから由来して、この制御システムは車上装置と地上装置を構成する。PZBの主要な役割は自動列車停止装置の作動で、停止信号の場合車両の不適切な通過を防止することである。PZBシステムは遠方信号機(Vorsignal)、主信号機(Hauptsignal)だけではなく踏み切り非常警報信号機、線路終端点用信号機にも装備されている。他の機能はある線路の地点で速度検出閉塞区間(Geschwindigkeitsprüfabschnitt)を通り過ぎて速度の適切さを監視するのである。 地上装置は速度検出機・警報信号(Überwachungssignal)・遠方信号機および低速標識にある1000 Hz共振の軌道磁石と、主信号機から150 - 300 m離れた場所、制限速度標識にある500 Hz共振の磁石および例えば入換信号機(Sperrsignal)・主信号機および速度検出閉塞区間にある2000Hz共振の磁石と構成されている。遠方信号灯の機能のある主信号機には、1000 Hz共振および2000 Hz共振の二重軌道磁石が設置されている。車上装置には500、1000、2000 Hzの共振回路が三つ包含されて、この回路は電磁場を発生させる。車上装置が作動中の軌道磁石のところを通過する時に、電磁場は起電力を軌道磁石の内部に誘導する。相互誘導により相当な周波数のバイアス電流が車上装置で減少して、それにより車上装置で反応が起こる。進行信号の現示の場合、軌道磁石の共振回路が短絡して、車上装置で何の作用も起こらないよう調子はずれになる。
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