トヨタV型エンジンとは? わかりやすく解説

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トヨタ・V型エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 06:13 UTC 版)

トヨタ・V型エンジン(トヨタ・Vがたエンジン)は、1964年昭和39年)から1997年平成9年)までトヨタ自動車(1981年以前はトヨタ自動車工業)が製造していた水冷V型8気筒ガソリンエンジンの系列である。

日本製乗用車用としては初のV型8気筒エンジンで、当初はトヨタ初の量産型ショーファードリブンカーであるクラウン・エイト用のエンジンとして開発され、以後はその後継モデルである初代センチュリーの専用ユニットとして改良・拡大を経ながら約33年間に渡り生産された。

燃焼室の形状は、当初ターンフロー式のウェッジ()形であったが、初代センチュリー用の3V型以降よりV字形クロスフロー式の半球形となった。また、同時にトヨタ初となるテンパラチャー・コントロールド・オートカップリングファンが採用されている[1]。ただし動弁系は一貫してOHVのままで、OHC化を受けることなく終始している。当初からシリンダーブロックシリンダーヘッドともアルミニウム合金製とし、大型エンジンの割に重量抑制が図られていたことも特色である。

型式

1964年4月登場

ガソリンエンジン

水冷V型8気筒OHV

V - 2600 cc

クラウンエイトに搭載されるV型エンジン
製造期間 1964年4月(登場)
タイプ 水冷OHVガソリンエンジン 90°V型 8気筒
排気量 2,599 cc
内径x行程 78.0mm × 68.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 85 kW (115 PS)/5,000 rpm
最大トルク 196 Nm (20.0 kg・m)/3,000 rpm
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重量は225kg

3V - 3000 cc

  • OHV 16バルブ
  • 排気量:2,981 cc
  • 内径×行程:78.0 × 78.0 (mm)
  • 圧縮比:9.8
  • 参考出力:110 kW (150 PS)/5,200 rpm 235 Nm (24.0 kg・m)/3,600 rpm
  • (初)初代センチュリー(VG20)

4V-U - 3400 cc

  • OHV 16バルブ
  • 排気量:3,376 cc
  • 内径×行程:83.0 × 78.0 (mm)
  • 圧縮比:8.5
  • 参考出力:125 kW (170 PS)/5,400 rpm 260 Nm (26.5 kg・m)/3,600 rpm
  • (初)初代センチュリー(VG30)

4V-EU - 3400 cc

  • OHV 16バルブ
  • 排気量:3,376 cc
  • 内径×行程:83.0 × 78.0 (mm)
  • 圧縮比:8.8
  • 参考出力:132 kW (180 PS)/5,200 rpm 270 Nm (27.5 kg・m)/4,400 rpm
  • (初)初代センチュリー(VG30)

5V-EU - 4000 cc

  • OHV 16バルブ
  • 排気量:3,994 cc
  • 内径×行程:87.0 × 84.0 (mm)
  • 圧縮比:8.6
  • 参考出力:121 kW (165 PS)/4,400 rpm 289 Nm (29.5 kg・m)/3,600 rpm
  • (初)初代センチュリー(VG40)

系譜

脚注

  1. ^ 技術開発内容 - トヨタ自動車75年史 > 資料で見る75年の歩み > 自動車事業 > 商品・技術 > 技術開発 > エンジン(2012年版 2015年1月26日閲覧)

関連項目




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