デメジエール・ソンネン
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「機動戦士ガンダム MS IGLOOの登場人物」の記事における「デメジエール・ソンネン」の解説
声 - 天田益男 ジオン公国軍の戦車兵で、階級は少佐。元々は戦車教導団の教官を務めるほど優秀な戦車兵であったが、時代の主流となりつつあったモビルスーツへの転科適正試験に落ち、自堕落な生活を送っていた。 宇宙世紀0079年5月頃、第603技術試験隊に配属され、試作モビルタンク・ヒルドルブの再評価試験に携わる。それは戦力不足を余剰試作機で補う使い潰しでしかなかったが、ソンネンはこれこそ再起のチャンスと信じて疑わず、同年5月9日北米アリゾナ州に降下し、試験を開始する。鹵獲したザクII(J型)を駆る連邦軍コマンド部隊と交戦し、これを単独で殲滅、最終的には敵の隊長であるフェデリコ・ツァリアーノと相討ちで果てる。 モビルスーツ転科適正試験で不採用とされたソンネンは、そのショックから自暴自棄になり、荒れた生活のなかで健康を害し発作的な痙攣を引き起こすようになっていた。ソンネンは、この時折起こる痙攣発作をドロップを食べることで抑えており、一連の様子を目の当たりにしたマイに「ドロップを食うか?」と聞いている描写がある。しかし、連邦軍との戦闘で見せた戦車乗りとしての卓越した腕は衰えておらず、的確な判断でザク6機、61式戦車2両を撃破する。試験機ヒルドルブ自体は破壊され自身も戦死したものの、損害を補って余りある戦果を上げており、ヒルドルブの過去の不本意な評価を払拭したと言える。 ソンネンはモニク・キャディラックの教官であった。かつての師と再会したキャディラックは自暴自棄となった彼の顛末を厳しく批判していたが、彼の最期を知った彼女はその死を悲しんでいる。戦車がMSに主力兵器の座を奪われていった中で自分の信念を曲げなかった彼は、「時代に取り残された軍人」、キャディラックの言葉を借りて悪く言えば「負け犬」である。しかしマイは「軍人は腐っても負け犬ではない」と評してもいる。
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