ディフュージョン‐インデックス【diffusion index】
読み方:でぃふゅーじょんいんでっくす
1 指数を構成する複数の指標のうち上昇・拡張・改善・積極化などの動きを示す指標の割合を示す指数。変化の方向性を表す。
2 内閣府が発表する景気動向指数の一。景気の予測や現状判断、確認などに利用される。生産や雇用など経済活動での重要で景気に敏感な指標をもとに、3か月前の値と比較して、指標の割合をパーセントで表示する。指標の改善している割合が連続して50パーセントを上回れば景気は拡張局面にあり、下回れば景気は後退局面にある目安とされる。主に景気の局面判断や景気転換点(景気の山・谷)の判定に用いる。景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数がある。平成20年(2008)4月から内閣府は、ディフュージョンインデックス中心の景気動向指数の公表から、景気動向の大きさやテンポなど量感を示すことができるコンポジットインデックス(CI)中心の指数の公表へと移行した。DI。
3 日銀短観で、企業の業況感や設備・雇用人員の過不足などの各種判断を指数化したもの。「良い」「さほど良くない」「悪い」などの3つの選択肢のうち第1選択肢(「良い」など)を選んだ会社の割合から第3選択肢(「悪い」など)の割合を差し引いて算出する。DI。
ディフュージョン・インデックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 20:13 UTC 版)
「景気動向指数」の記事における「ディフュージョン・インデックス」の解説
ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index、DI)とは指数に採用している経済指標のうちで景気の拡大(拡張)を示している指標の割合を示したもの。毎月の細かな変動を除くために、3ヶ月前との比較を用いて拡大を示す指数の数を数え、採用している指数の数で割って割合を出す。全ての経済指数が拡大すれば100%となり、全ての経済指数が悪化すれば0%となる。過半数の経済指標が拡大あるいは改善を示せば、景気動向指数は多数決の原理で拡大・回復を示唆していると考えられるので、50%が景気回復(拡大)と悪化の判断の境目となる。 3ヶ月前比で伸び率ゼロとなった指数があった場合は、景気拡大を示す経済指標が0.5個分として計算する。なお、DIの山・谷は景気の山・谷とは一致せず、景気が山の時谷の時いずれもDIは50%となる。 景気が良いか悪いかの判断はDIの50%ラインが目安となるが、例えばDIの水準自体が60%から70%に増加するという変化は景気拡大の速度が加速していることとは直接的には関係がない。
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