一致指標
別名:一致指数
英語:coincident indicator
何らか時系列データや時系列の指標などの変動と同時に動く傾向にある指標のことを幅広く指す表現。単に「一致指標」と言う場合、通常「景気の一致指標」のことを指す。
具体的な一致指標としては、「鉱工業生産指数」「資本財出荷指数」「商業販売額指数」「原材料消費指数」「稼働率指数」「所定外労働時間指数」「大口電力使用量」「鉱工業生産財出荷指数」「投資財出荷指数」「百貨店売上高」「中小企業売上高」「有効求人倍率」などがある。
なお、経済指標は、一般的には指標と指標同士の時系列的な関係ごとに「先行指標」「一致指標」「遅行指標」の三つに分類される。
現状DI
別名:現状指数、一致DI、一致指数
内閣府が発表している景気動向指数(DI)のうち、現在の状況を示す指数のこと。
一般的に、現状DIの値が50以上であれば景気は拡大しており、50未満であれば後退していると判断される。
景気動向指数(DI)には、現状DIの他に、数ヶ月先の動きを示す「先行DI(先行指数)」、半年以上遅れて動きが表れる「遅行DI(遅行指数)」がある。
ちなみに、景気動向指数には「コンポジット・インデックス(CI)」と「ディフュージョン・インデックス(DI)」の2種類があるが通常は「ディフュージョン・インデックス(DI)」が利用される場合が多い。
関連サイト:
景気ウォッチャー統計表一覧 - 内閣府
いっち‐しすう【一致指数】
一致指数(いっちしすう)
内閣府が毎月発表する景気動向指数 (DI) の中で、景気の現状に連動していると考えられる経済指標をもとに算出されている。一致指数を基準に景気の山と谷の時期を決定する。
一致指数を構成する系列は、生産指数、大口電力使用量、所定外労働時間指数、百貨店販売額、営業利益、有効求人倍率など、景気に敏感な11の指標だ。景気が良ければ、製品の生産や消費、雇用に関する指標が上向くだろう。特に、これらの経済指標は景気の動向に一致して変動すると考えられていることから、一致指数に反映される。
3か月前の水準と比較して、上昇している指標の割合が一致指数などの景気動向指数として算出される。50%を上回る場合は景気の拡張期、反対に、50%を下回る場合は景気の後退期にあたる。
内閣府が発表した8月の一致指数(速報値)は、すべての経済指標が改善しなかった結果、0%にまで落ち込んだ。アメリカで起こった同時多発テロ事件で経済的な影響が出ていることもあり、今後しばらくの間、景気は厳しい状態が続くと思われる。
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(2001.10.09更新)
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