ディオファントス問題とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ディオファントス問題の意味・解説 

ディオファントス方程式

(ディオファントス問題 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 08:48 UTC 版)

ディオファントス方程式(ディオファントスほうていしき、Diophantine equation)とは、整係数多変数高次不定方程式である。文脈として、整数解や有理数解を問題にしたい場合に用いられる用語であり、主に数論の研究課題と考えられている。古代アレクサンドリア数学者ディオファントスの著作『算術』で、その有理数解が研究されたのにちなんだ名称である。

定義

ディオファントス方程式とは、整係数多変数高次不定方程式

全般国立図書館その他

ディオファントス問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:11 UTC 版)

解析的整数論」の記事における「ディオファントス問題」の解説

詳細は「ディオファントス問題(Diophantine problem) 」を参照 ディオファントス問題(Diophantine problem)は、多項式方程式整数解に関係する。ディオファントス問題のテーマは、解の分布探索、すなわち、高さや「サイズ」といった測度に従って解を数えることである。 重要な例は、ガウスの円の問題英語版)(Gauss circle problem)である。この問題は、 x 2 + y 2 ≤ r 2 {\displaystyle x^{2}+y^{2}\leq r^{2}} を満たす整数点求め問題である。幾何学的なことばで表現すると、平面原点中心とする半径 r の円が与えられると、円の内部円周上には整数格子点がいくつあるかという問題である。答えが π r 2 + E ( r ) {\displaystyle \,\pi r^{2}+E(r)\,} (ただし r → ∞ {\displaystyle \,r\to \infty \,} のとき E ( r ) / r 2 → 0 {\displaystyle \,E(r)/r^{2}\,\to 0\,} )であることの証明はさほど難しくはない。繰り返すが、難し部分であり解析的整数論達成した部分は、誤差項 E(r)特定の上限求め部分である。 ガウスにより、 E ( r ) = O ( r ) {\displaystyle E(r)=O(r)} が示された。一般に誤差項 O(r) は、区分的に滑らか境界を持つ任意の有界平面領域拡張した領域を、単位円もしくは閉じた単位円板)へと置き換えることが可能である。さらに、単位円単位正方形置き換えると、一般的な問題誤差項線型函数 r と同じ大きさとなる。したがって、円の場合、ある δ < 1 {\displaystyle \delta <1} に対して O ( r δ ) {\displaystyle O(r^{\delta })} の形の誤差境界(英語版)(error bound)を得ることは、非常に重要な躍進である。ここへ最初に到達したのは、1906年のヴァーツラフ・シェルピンスキーで、彼は E ( r ) = O ( r 2 / 3 ) {\displaystyle E(r)=O(r^{2/3})} であることを示した。1915年、ハーディとエドムント・ランダウは、 E ( r ) = O ( r 1 / 2 ) {\displaystyle E(r)=O(r^{1/2})} とすることはできないことを示した。これ以後、固定された ϵ > 0 {\displaystyle \epsilon >0} に対して E ( r ) ≤ C ( ϵ ) r 1 / 2 + ϵ {\displaystyle E(r)\leq C(\epsilon )r^{1/2+\epsilon }} となるような実数 C ( ϵ ) {\displaystyle C(\epsilon )} が存在することを示すことが目標となった2000年、マルチン・ハックスレイ(英語版)(Martin Huxley)は、 で E ( r ) = O ( r 131 / 208 ) {\displaystyle E(r)=O(r^{131/208})} であることを示した。この結果出版された中では最良結果である。

※この「ディオファントス問題」の解説は、「解析的整数論」の解説の一部です。
「ディオファントス問題」を含む「解析的整数論」の記事については、「解析的整数論」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ディオファントス問題」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

すべての辞書の索引



Weblioのサービス

「ディオファントス問題」の関連用語








ディオファントス問題のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディオファントス問題のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディオファントス方程式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの解析的整数論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS