ディオバン臨床研究への関与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:51 UTC 版)
「ノバルティス」の記事における「ディオバン臨床研究への関与」の解説
詳細は「ディオバン事件」を参照 関与が疑われる社員は事件発覚後の2013年5月15日にノバルティスファーマを退社した。京都府立医大の調査委員会はこの元社員への聞き取りをノバルティスファーマに求めたものの、実現していない。この件に関して、ノバルティスファーマは「元社員の強い意思による」と発表する一方、調査委員会に対しては「退社したために連絡が取れない」事を理由に挙げたとされる。元社員はこれらの論文において、ノバルティスファーマの社員であることを隠していた。さらに、いくつかの論文では大阪市立大学または同大学の『「臨床疫学」部門』という虚偽の所属先を書いていた。もちろん元社員は大阪市立大学には所属しておらず「臨床疫学」という部門も実在しない。 2014年6月11日、ARB・ディオバン(一般名:バルサルタン)をめぐる臨床研究不正問題で、ノバルティスファーマ元社員の容疑者(63)を東京地検特捜部は、薬事法違反(誇大広告)の疑いで逮捕した。容疑は、京都府立医科大学などで実施された「KYOTO HEART Study」のサブ解析で、2群間の割付や脳卒中の発生率、統計学的有意差を示すP値の操作などディオバン群で良好な成績となるようデータ操作を行い、虚偽のデータに基づいた論文をWeb上に掲載させた疑い。 2017年3月16日、東京地方裁判所は薬事法違反(誇大広告)罪に問われた元社員の被告(66)と法人としての同社に無罪を言い渡した。また、2018年11月19日、東京高等裁判所は控訴審判決で東京地方裁判所の一審判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。2021年6月28日、最高裁は検察側の上告を棄却し、元社員と同社の無罪が確定した。 。
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