テレビとゲイ文化、そしてオネエ・タレント
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日本では1950年代に美輪明宏がスターになっており、その後も1960年代末にデビューしたカルーセル麻紀とピーターが続いた。吉野のママこと吉野寿雄も、高倉健が主演した網走番外地 (東映)シリーズに度々脇役出演していた。1970年代末にはお茶の間の情報番組におすぎとピーコが登場し、1980年代には日出郎、朝川ひかる等のニューハーフタレントのブームの台頭、1990年代初頭には美川憲一が再ブレイクした。 その後、2000年代のKABA.ちゃんや2010年代以降のマツコ・デラックス、ミッツ・マングローブなど、テレビタレントとしてバラエティ番組などにおいて自らを「女装家」と称し、自身の性的指向が男性であることを公言する芸能人も数多く登場してきた。 彼らは音楽や演劇などの芸能、ファッションや化粧品の分野など多方面で活躍している。ゲイの社会的認知を向上させたという功績がある一方、いわゆる「オネエキャラ」の人間がゲイを代表するかのようなイメージに抵抗感を示すゲイも多い。 1980年代頃まではマスメディアに登場するのは女装系のゲイが殆どで、女装しないゲイはおすぎとピーコくらいしかいなかった。兄弟関係にある彼らは非女装ゲイの中でもいわゆる「特にオネエ度が高いゲイ」であり、女装をせず、しかも男性としてのアイデンティティを持ちながら同性である男性を愛する非オネエのゲイは日本社会で可視化されていなかった。それが、1990年代頃からテレビドラマ「同窓会」を始め、メディアでゲイブームが起きて、2019年放送のテレビドラマ「きのう何食べた?」(よしながふみ原作同名漫画の実写作品)など、ゲイの中でもマジョリティーである男性的なゲイも少しずつではあるが取り上げられるようになってきている。
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