ツツガムシ・リケッチアとは? わかりやすく解説

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ツツガムシ・リケッチア [Rickettsia tsutsugamushi]

 日本古来より風土病として知られていた「恙虫ツツガムシ)病」の病原体である。リケッチア微生物としての特徴は、1)細菌ウイルスの中間的な微生物で、生きた細胞の中でしか増殖できない、2)遺伝情報としてDNARNA両方を持つ、3)ニ分裂増殖する、4)グラム陰性菌に近い細胞壁をもつなどの事から細菌分類される
 恙虫病は、世界的にアジア地区パキスタンインドネシア日本を結ぶ三角形の中の地域存在する日本では以前新潟秋田山形河川沿いに見られる病気だったが、1984年に、紅班熱群リケッチアによる感染症徳島県初め報告され新型ツツガ虫病(日本紅班熱と命名された)として北海道沖縄を除く全国各地存在する事が明らかになった。
 恙虫病ダニ一種ツツガムシ保有媒介する病気で、日本紅班熱群リケッチアはリケッチア・ジャポニカ(Rickettsia japonica)と命名されタテツツガムシ媒介されるリケッチアを持つツツガムシ刺されると、口吻通してリケッチア注入され感染起こりリケッチア感染した場所で増殖して刺し口」と呼ばれる病変生じる。テトラサイクリンクロラムフェニコールなどの化学療法剤が有効である。


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