チワン学の興隆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 00:59 UTC 版)
1978年に改革開放後の新しい時代の比較的な自由な学術環境の到来に従って、チワン学研究が徐々に盛んになった。20世紀80年代の1980年には、黄現璠の直弟子韋慶穏ら教授が『チワン語略誌』を著し、1983年には、黄現璠の遺著『儂智高』が刊行、1984には、広西少数民族言語文字委員会によって編集された『漢チワン辞典』と『チワン漢辞典』が刊行、1985年には、韋慶穏教授の名著『チワン語文法の研究』を刊行、1986年には、黄現璠の弟子欧陽若修・周作秋・黄紹清ら教授の名著『チワン族文学史』を刊行、1988年には、黄現璠の遺著『チワン族通史』が彼の直弟子張一民・黄増慶教授によって整理し、広西民族出版社から出版された。1989年には、『古チワン字字典』が刊行した。特に 1991年に「広西チワン学学会」の成立に従って、チワン学がいっそう振興した。1999年に広西チワン族自治区武鳴県で開催された第1回「チワン学国際シンポジウム」は、チワン学研究の国際化のシンボルと言える。 総じて、チワン学の担い手は、学者・研究者に限られたものではなく、広西チワン族自治区と雲南省文山チワン族ミャオ族自治州に関わる全てのチワン族知識人に開かれたものである。歴史と文化的研究にのみならず、政治、社会、経済、法、自然環境など、入り口は多くあり、チワン族と漢民族、タイ族、トン族(侗族)、ミャオ族(苗族)、ヤオ族(瑶族)、チワン族から世界を考えることのできる分野である。
※この「チワン学の興隆」の解説は、「チワン学」の解説の一部です。
「チワン学の興隆」を含む「チワン学」の記事については、「チワン学」の概要を参照ください。
- チワン学の興隆のページへのリンク