チャーチル滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:48 UTC 版)
詳細は「チャーチル滝発電所」を参照 1963年にシャウィニガン・ウォーター・アンド・パワー・カンパニーとその子会社数社を買収した後、イドロ・ケベックは銀行と実業家のコンソーシアムであるブリティッシュ・ニューファンドランド・コーポレーション・リミテッド(Brinco)が進めていた、ラブラドール地方にあるハミルトン滝(チャーチル滝)で計画されている水力発電所の20%の権利を取得した。数年に渡る困難な交渉を経て、1969年5月12日に発電所の建設に出資するための取引が成立した。 この協定はイドロ・ケベックが1kWhあたり1セントの25%で2016年まで1kWhあたり0.25425セント、契約の最後の25年間は0.20セントと定めたテイク・オア・ペイに基づき(英語版)発電所からの電力のほとんどを買い取ることやリスク共有を定めた内容だった。イドロ・ケベックは発電所を所有しているチャーチルフォールズ・ラブラドール・カンパニー・リミテッド(英語版)の株34.2%を取得することを引き換えに金利のリスクの一部を請け負い、Brincoの負債を買い取った。1971年12月6日にチャーチル滝発電所が最初に発電した量は5,428 MWだった。1974年6月にチャーチルフォールズ・ラブラドール・カンパニー・リミテッドの11基のタービンはフル稼働している。 しかし、ニューファンドランドにあるジョーイ・スモールウッド(英語版)率いるニューファンドランド・ラブラドール自由党は1972年にフランク・ムーアズ(Frank Moores)率いるニューファンドランド・ラブラドール進歩保守党に取って替わられた。オイルショックの影響により契約条件の不満を持つようになったニューファンドランド・ラブラドール州政府はイドロ・ケベックが持っていないチャーチル・フォールズ・カンパニーの株を1億6千万カナダドルで全て買収した。 ニューファンドランド政府はその後、契約再開をイドロ・ケベックに求めたが需要を理由に拒否された。2つの隣接する州間の長期法廷闘争後、1984年と1988年にカナダ最高裁判所は契約の有効性を二度にわたって認めた。
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