自然災害による大規模停電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:48 UTC 版)
「イドロ・ケベック」の記事における「自然災害による大規模停電」の解説
同じ時期、イドロ・ケベックでは自然災害が主原因である送電網の顕著な障害が3度発生し、その度に対処を余儀なくされた。この障害は電力需要の高いケベック州南部と発電所との間の距離が長いというイドロ・ケベックによる送電網がもつ深刻な弱点を浮き彫りにした。 1988年4月18日午前2時05分、チャーチル滝からマニクアガン地域間の送電を担う、コート・ノール地域にある重要な変電所の機器故障が原因でケベック州全域とニューイングランドとニューブランズウィック州の一部地域で停電が発生した。この停電は一部地域で8時間続いたが、アルノー変電所にある変電設備に氷が堆積していたことが原因だった。 一年近く経った1989年3月13日午前2時44分、大規模な磁気嵐が地磁気に変動を引き起こし、送電網の遮断器が作動、ジェームズ湾ネットワークは約90秒の止まってしまい、前回から11ヶ月後に2度目の大規模停電が発生した。停電は9時間続いたため、イドロ・ケベックは地磁気誘導電流(英語版)を伴う危険性を軽減するプログラムの改善に力を入れるようになった。
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