ダンテ (競走馬)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 13:41 UTC 版)
ダンテ | |
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品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
生誕 | 1942年 |
死没 | 1956年 |
父 | Nearco |
母 | Rosy Legend |
生国 | ![]() |
生産者 | Sir Eric Ohlson |
馬主 | Sir Eric Ohlson |
調教師 | Mathew Peacock(イギリス) |
競走成績 | |
生涯成績 | 9戦8勝 |
ダンテ (Dante) はイギリスの競走馬および種牡馬。馬名の由来は中世イタリアの詩聖「ダンテ・アリギエーリ」より。全弟にアイリッシュダービーやセントレジャーステークスを勝ったサヤジラオ (Sayajirao) が、半兄に日本で種牡馬入りしタニノハローモアやスターロツチなどを輩出したハロウェー(Harroway)がいる。
戦績
ダンテはイギリスの辺境の街、ミドルハムで調教された。デビューすると3馬身差で圧勝し、それ以降も圧勝の連続。ダンテはデビュー前、それ程期待された馬ではなかったが、それを覆してダンテの名をイギリス中に広めた。後にG1に格付けされるイギリスの2歳短距離最強馬決定戦ミドルパークステークスでも後続に2馬身差をつけ快勝。2歳時を6戦無敗、それも全て圧勝という内容でシーズンを終える。
翌年はクラシックに向けて地元のレースに出走すると、単勝1.1倍という圧倒的な1番人気に応え、後続に4馬身差をつける楽勝、イギリス2000ギニーに向けて快調な出だしを飾った。が、本番直前の調教で別馬が蹴飛ばした小石が目に当たり、右目に傷を負ってしまった。陣営は大した傷ではないとしてイギリス2000ギニーに出走し1番人気に支持されたが、その傷が影響してかコートマーシャル (Court Martial) にクビ差で逃げ切られ、生涯初の敗戦を喫してしまった。しかし医師から目の治療を受けたダンテは、第二次世界大戦のためニューマーケット競馬場で代替開催されたイギリスダービーに出走した。2000ギニー以降も評価が劣らなかったダンテは再度1番人気に支持された。すると、ミダス (Midas) 、コートマーシャル以下に2馬身差をつけ、ニューマーケット競馬場で開催されたイギリスダービーの最速タイムで優勝。ミドルハムでは鐘を鳴らし、町全体がこの勝利を祝福した。
その後はセントレジャーステークスを目標に調整が進められていたが、調整が間に合わないとしてこれを回避、結局ダービー後は1戦も出走することなく引退となった。
年度別競走成績
※当時グループ制なし
- 1944年(6戦6勝) - ミドルパークステークス
- 1945年(3戦2勝) - イギリスダービー
種牡馬
引退後はシークトンスタッドで種牡馬入り。自身が敗れた2000ギニーを勝ったダリウス (Darius) をはじめ、数々の活躍馬を輩出・成功し、ダンテ系を形成した。目の傷は最後までダンテを苦しめ、最終的には完全に失明してしまったが、それでも種牡馬としての役割は果たしていた。
代表産駒
※当時グループ制なし
- Darius - 2000ギニー、エクリプスステークス、セントジェームズパレスステークス
- Carrozza - イギリスオークス
- Landau - サセックスステークス
血統
ダンテの血統(ネアルコ系 / St.Simon 5×5×5=9.38%、St. Serf 5×5=6.25%(母内)) | (血統表の出典) | |||
父
Nearco 1935年 黒鹿毛 |
父の父
Pharos1920年 鹿毛 |
Phalaris | Polymelus | |
Bromus | ||||
Scapa Flow | Chaucer | |||
Anchora | ||||
父の母
Nogara1928年 鹿毛 |
Havresac | Rabelais | ||
Hors Concours | ||||
Catnip | Spearmint | |||
Sibola | ||||
母
Rosy Legend 1931 黒鹿毛 |
Dark Legend 1914 黒鹿毛 |
Dark Ronald | Hampton | |
Darkie | ||||
Golden Legend | Amphion | |||
St. Lucre | ||||
母の母
Rosy Cheeks1919 黒鹿毛 |
St. Just | St. Frusquin | ||
Justitia | ||||
Purity | Gallinule | |||
Sanctimony F-No.3-n |
全兄弟にSayajirao
外部リンク
「ダンテ (競走馬)」の例文・使い方・用例・文例
- 私はダンテをミルトンのしたに置く。
- 権威のあるダンテ研究書.
- この場面はミルトンの 『失楽園』 よりもダンテの 『地獄篇』 を思い出させる.
- この行はアンダンテで演奏しなければいけない
- クラスはダンテの'地獄'について議論した
- ダンテ・アリギエーリまたは彼の書物の、あるいはそれらに関するさま
- ダンテによって書かれた物語の叙事詩
- アンダンテで、しかし、アレグロほど速くはない幾分か速いテンポで演奏される楽曲あるいは音楽の節
- 神曲でダンテにパラダイスを案内した女性
- アンダンテより速いが、アレグロほどは速くないテンポ
- アンダンテという演奏速度
- (音楽で)アンダンテカンタービレという演奏方法
- アンダンティーノという演奏速度
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